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30年経っても「ショック」絶えない『BANANA FISH』 「美しすぎる最期」に世代を超えた共感

1994年に原作マンガが完結し、2018年にアニメ化を果たした『BANANA FISH』は、なぜいまだに「ショック」という声が絶えないのでしょうか? 「美しすぎる最期」に世代を超えた共感を集めているようです。

今なお続く作品の影響力

『BANANA FISH』第1巻 著:吉田秋生(小学館)
『BANANA FISH』第1巻 著:吉田秋生(小学館)

 吉田秋生先生によるマンガ『BANANA FISH』は、1985年から1994年まで「別冊少女コミック」(小学館)にて連載され、2018年にアニメ化された作品です。ストーリーは切なく苦しい状況が続き、「気持ちが沈むけど大好きな作品」「覚悟を持って読んだほうがいい」とこれから作品を知る人へ呼びかける声が目立ちます。注意喚起するほど覚悟が必要にもかかわらず、どうしてそこまで長い間、愛され続けているのでしょうか?

※この記事には『BANANA FISH』の重要な内容を含みます。

 この作品はニューヨークを舞台に、ストリートギャングを束ねる美少年「アッシュ・リンクス」と、謎のキーワード「バナナフィッシュ」をめぐるマフィアとの抗争、そして日本人「奥村英二」との絆を描きます。

 特に、最終回のアッシュが刺され、図書館で英二からの手紙を読みながら息を引き取るという展開が、1994年の完結から30年以上経った今も多くの読者の心に残っていました。

 読者からはアッシュの死について、「物語としては完璧」としながらも「生きて足掻くアッシュも見たかった」という複雑な感情が多く寄せられました。図書館で手紙を読み終えながら息を引き取ったアッシュの最期について、「タブーともいうべきラスト」「高校生だったから素直にアッシュは日本で暮らすんだ! と思ってからの、えっ? みたいな」と当時の衝撃を振り返るコメントが目立ちます。

 また「アッシュが日本に行って平穏な暮らしをできるとは思えなかったから、納得だった」「あのラストしかない」と結末を受け入れる声もあがっており、「あれだけ人を殺したのに幸せにさせるわけにはいかないのだろう」という作者の意図に触れるコメントもありました。

 また最終回と同じく注目されたのは、完結後に発売された『BANANA FISH ANOTHER STORY』に収録された『光の庭』についての言及です。「『光の庭』なくしてBANANA FISHは完結しない」「本当のラストシーンを迎えたような気がする」と、多くの読者が本編と『光の庭』を合わせてひとつの物語と捉えていることが分かります。

『光の庭』はアッシュの死から7年後を描いた物語で、「これ以上ない鎮魂と救済の物語」「夜中までかかって『光の庭』まで辿り着いて、そこで号泣した」と心を揺さぶられた体験を語っています。

「令和で昭和の名作がよみがえり世界中を泣かせた」というコメントもあるように、『BANANA FISH』は世代を超えて読み継がれる名作として、今なお多くの読者の心に強く刻まれ続けているようです。

(マグミクス編集部)

【画像】「え、整形?」「どんどん細く…」 こちらが絵柄変化した『BANANA FISH』アッシュです(3枚)

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