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大塚康生氏が描いた『カリオストロの城』のクルマたち。原点はメカに魅了された少年時代

メカニック描写の原点は、蒸気機関車と軍用車

大塚康生氏が少年時代に描いた8620形機関車のスケッチ。『大塚康生画集 「ルパン三世」と車と機関車と』(玄光社)より
大塚康生氏が少年時代に描いた8620形機関車のスケッチ。『大塚康生画集 「ルパン三世」と車と機関車と』(玄光社)より

『ルパン三世 カリオストロの城』では、フィアット500の躍動感あふれる疾走シーンが有名です。メカニックの知識を生かした描写が秀逸な大塚康生さんは、「乗り物メカを描かせたら右に出る者がいない」といわれるほどです。

 小学生の頃、故郷の島根県津和野町で初めて蒸気機関車(SL)を目にしてから、大塚康生さんはあらゆる蒸気機関車をスケッチするようになったといいます。その過程で蒸気機関車という巨大な機械が動くメカニズムを学んだというのです。

 SLへの情熱は青年になっても続き、カメラを入手して全国各地に撮影の旅をしています。元祖「鉄道オタク」ともいうべき大塚さんですが、そのスケッチや写真は昭和初期の鉄道史を語る貴重な資料としても、高く評価されています。

 大塚康生さんが蒸気機関車の次に夢中になったのは、終戦直後にやって来た進駐軍の軍用車輌でした。ジープや、輸送のための巨大なトラックの数々。その機能美の虜となった大塚少年は、目を見張ってスケッチに明け暮れました。

『大塚康生画集』に収録されている、14歳から18歳までに描いた車のスケッチは、進駐軍兵士にもらった万年筆で描かれたもの。少年の手によるものとは思えぬ、鋭い観察眼と緻密なタッチで描かれています。

【画像】ジープに戦車、ミニ四駆も…大塚康生氏の描いた乗り物たち(10枚)

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