大塚康生氏が描いた『カリオストロの城』のクルマたち。原点はメカに魅了された少年時代
タミヤの大ヒット商品「ミニ四駆」も監修

軍用車輌のなかでも、とりわけジープを愛する大塚康生さん。大人になってからはジープを収集し、最大7台も所有するほどのマニアぶりです。実車のコレクションに加え、さらに模型の制作、収集にも情熱を燃やし、アニメーターとして多忙な日々を送りながら、模型メーカーの製品監修やデザイン協力を手がけています。
その代表作ともいえるのが、タミヤの大ヒット商品「ミニ四駆」の監修です。公園の砂場でも走らせることができる四輪駆動車として企画された初代ミニ四駆について、ターゲットとなる子どもたちの心を惹きつけるために、大塚康生さんはデザイン面の改良をアドバイスしています。
メカニックの精確な理解に基づきながら、タイヤを倍近くまで大きくデフォルメ。大塚さんが手がけた大胆でコミカルなデザインは、子どもたちを魅了しました。
そうして誕生したミニ四駆のなかでも、ジープ・マニアとして大塚さんが本領を発揮したのが、ミニ四駆『ワイルド・ウイリスJr.』です。ウイリスM38ジープをモデルにしたRCカー『ワイルド・ウイリス』のジュニア版で、前輪を地面から浮かせてウィリー走行できるミニ四駆として大ヒットしました。
アニメーションや模型など、多岐に渡って大活躍した大塚康生さん。一貫しているのは、動く物への興味、動かすことへのこだわりだったといえるでしょう。この夏は、大塚さんが手掛けたアニメ作品を楽しみながら、その仕事を追っていくというのも楽しいかもしれません。
※文中一部敬称略
(メモリーバンク)
●『大塚康生画集「ルパン三世」と車と機関車と』(玄光社)は、2020年7月31日(金)発売。A4変型判、160ページ、全ページカラー、定価 本体3500円+税
※同画集の刊行記念イベント「大塚康生フェア」が、東京・神保町「書泉グランデ」にて8月末まで開催中です。画集に寄稿された著名人色紙の複製画などを展示するほか、大塚康生氏の自費出版本など関連書籍も販売。諸般の事情により内容が変更される可能性もありますので、詳細は書泉グランデのWebサイト(https://www.shosen.co.jp/)などをご確認ください。








