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2025年は「致死量の平成」が大バズり! 紅白でも「平成ソング」のリバイバルなるか?

ネット上で出場者予想が白熱している「NHK紅白歌合戦」。今年は令和世代の新星たちが躍動する一方で、平成を彩った名アーティストたちも再ブームを起こし、2025年の音楽シーンを熱く盛り上げていました。平成生まれにとって、今年の紅白は特に見逃せない年末になるかもしれません。

平成の「エモさ」が紅白を席巻?

画像は『マジで世界変えちゃう5秒前(完全生産限定盤)』CD(ソニー・ミュージックレーベルズ)
画像は『マジで世界変えちゃう5秒前(完全生産限定盤)』CD(ソニー・ミュージックレーベルズ)

 毎年この時期になると、多くの人が気になり始めるものがあります。そう、「NHK紅白歌合戦」(以降:紅白)の出場アーティストです。

 2025年の音楽シーンを振り返ると、平成を代表するアーティストが再び脚光を浴びています。今年の紅白は、「平成生まれ」に響く顔ぶれがそろうかもしれません。

 近年、SNSを中心に平成ソングのリバイバルブームが巻き起こっていますが、なかでも大きな注目を集めたのがORANGE RANGEです。2025年7月に「令和ver.」と銘打った「イケナイ太陽」の新ミュージックビデオが公開されると、「致死量の平成」と瞬く間に話題を呼び、およそ1か月で1300万再生を記録しました。これをきっかけに楽曲の人気が再燃し、11月にはストリーミング再生数2億回を突破しています。

 また過去曲だけでなく、今年5月にはアニメ『戦隊大失格』2ndシーズンのオープニング主題歌「マジで世界変えちゃう5秒前」で12年ぶりのCDをリリースし、7月には新曲「裸足のチェッコリー」の配信もスタートしました。ほかにも一発撮りの歌唱力を披露するYouTubeチャンネル「THE FIRST TAKE」に出演するなど、精力的な活動でファンを沸かせています。もし紅白出場となれば2006年以来、約19年ぶりの再登場となる見込みです。

「サウダージ」などの名曲で知られるポルノグラフィティもまた、平成の大ヒットソングでSNSを賑わせました。現在放送中のドラマ『良いこと悪いこと』は、平成の「エモさ」をテーマとした作品で、それを象徴する楽曲として、2001年の大ヒット曲「アゲハ蝶」が主題歌に起用されています。初回放送後にはX(旧:Twitter)でトレンド入りを果たし、当時を知る平成世代の胸を熱くさせました。

 さらにポルノグラフィティは、およそ9年ぶりにアニメ『僕のヒーローアカデミア』の主題歌を担当し、最終章にふさわしいナンバーとして注目を集めています。また代表曲のひとつ「サウダージ」は、11月5日発表の「オリコン週間ストリーミングランキング」で累計再生数2億回を突破。令和になったいまも、彼らの楽曲は多くの人の心に響き続けているようです。

●2025年アニメを彩った平成アーティストたち

 近年は、ヒットアニメとともに楽曲が社会現象化するケースも少なくなく、アニメ主題歌を手がけることが紅白出場への追い風になることもあります。2025年も、さまざまなアーティストがアニメとタイアップし、話題を集めました。

 もちろんそのなかには平成を代表するアーティストも多く含まれており、一例として、劇場版アニメ『ベルサイユのばら』で新曲を書き下ろした絢香さん、2025年春アニメの隠れた名作『アポカリプスホテル』の主題歌を務めたaikoさん、そして『沖縄で好きになった子が方言すぎてツラすぎる』で主題歌を担当したHYなどが挙げられます。

 なかでもHYはアニメ主題歌に加えて、代表曲をモチーフにした映画『366日』が興収25億円突破の大ヒットとなりました。彼らにとって今年は結成25周年を迎える節目でもあり、昨年に続く紅白連続出場も期待できそうです。

 一方で、平成を代表する歌姫の存在も見逃せません。興収100億円に迫る勢いを見せている劇場版『チェンソーマン レゼ篇』では、米津玄師さんと宇多田ヒカルさんが初コラボを果たしたエンディング曲『JANE DOE』が採用されています。もしふたりの紅白出場が実現すれば、宇多田さんは2016年以来の出場となり、平成生まれにとっては見逃せない年末となるでしょう。

 令和の新星たちの躍動もさることながら、平成を彩ったアーティストたちが再び注目を集めた2025年。今年はどの顔ぶれが年末の舞台に立つのか、ファンの期待は高まるばかりです。

(ハララ書房)

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ハララ書房

エンタメ記事専門の編集プロダクション。漫画・アニメ・ゲームはもちろん、映画やドラマ、声優にも精通。メイン・サブを問わず、カルチャーの最前線を追いかけていきます。