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教育に力を 『ばけばけ』ヘブンの同僚が廃校の危機に「政治家は何を考えてる」発言 小泉八雲はもっと痛烈な批判をしてた?

連続テレビ小説『ばけばけ』では、ヘブンの務める熊本五校が廃校の危機に瀕しています。

錦織のモデルに語った痛烈な一言

『連続テレビ小説 ばけばけ Part1 NHKドラマ・ガイド』(NHK出版)
『連続テレビ小説 ばけばけ Part1 NHKドラマ・ガイド』(NHK出版)

 2025年後期のNHK連続テレビ小説『ばけばけ』の第21週では主人公「松野トキ(演:高石あかり)」の夫「レフカダ・ヘブン(演:トミー・バストウ)」が務める、熊本の第五高等中学校(以下、五校)がなくなってしまうかもしれないと話題になっています。そのため、トキたち家族は物書きとしてのヘブンを支えるために、題材探しのための取材を始めました。

 101話では、五校の廃校の可能性を英語教師「作山(演:橋本淳)」から聞いたヘブンの同僚「ロバート・ミラー(演:ジョー・トレメイン)」が、「教育に力を入れないでどうする」「日本の政治家は何を考えてる!」と怒りをあらわにしています。五校がなくなる話は当時本当にあった出来事で、ヘブンのモデルであるラフカディオ・ハーン(小泉八雲)も当時、憤りを見せていました。

 1891年11月、第2回の帝国議会では、仙台、金沢、熊本の高等中学校を、経費削減のため廃止する案の審議が始まっています。ハーンは松江から熊本に移住して1か月半ほどの1891年12月28日付けの親友・西田千太郎(「錦織友一」のモデル)への手紙で、「こちらでは皆が国会の気違いじみた議決に当惑しています。この学校を、他の数校と一緒に廃校にする投票を行ったのですね」と書いており、また東京帝国大学にいた知人のバジルホール・チェンバレン教授が、東京での別の勤め口について手紙をくれたことも語っていました。

 結果的に五校が廃校になることはなく、同校は寺田寅彦、佐藤栄作などの人材を輩出して1950年に熊本大学に統合されるまで続いています。しかし、ハーンは同僚たちとの軋轢や、週27時間にもわたる授業の受け持ちで満足に執筆ができないことなどが理由で五校を辞め、1894年10月に神戸で「神戸クロニクル」という英字新聞と契約をして久しぶりに新聞記者の仕事に復帰しました。しかし、そのわずか3か月後の1895年1月30日、神戸クロニクルを退社し、1896年9月から東京帝国大学の英文科講師として働き始めています。

『ばけばけ』でもヘブンが教師として失職することはないと思われますが、モデルが3年しか熊本に住んでおらず、物語も残り5週弱しかないため、近いうちに熊本を去る場面は描かれるでしょう。

※高石あかりさんの「高」は正式には「はしごだか」

参考書籍:『小泉八雲 ラフカディオ・ヘルン』(中央公論新社)、『八雲の妻 小泉セツの生涯』(潮出版社)、『ラフカディオ・ハーン 西田千太郎 往復書簡』(八雲会)

(マグミクス編集部)

【画像】え、「金額えぐい」「換算すると年収は…」 コチラが『ばけばけ』モデル・小泉八雲が東大勤務時代に貰っていた月給額です

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