『ばけばけ』職場に行ってないヘブン、もしや「帝大クビ」になった? 400円の給料をもらってるが今後は
『ばけばけ』第24週では、ヘブンが職場の東京帝大に行かずにさぼっている場面が話題です。
ヘブン先生、もしかして

連続テレビ小説『ばけばけ』24週116話では、一気に10年ほど時間が経過し、主人公「雨清水トキ(演:高石あかり)」と夫「雨清水八雲(レフカダ・ヘブン/演:トミー・バストウ)」たち家族が、東京で暮らしている姿が描かれました。ヘブンは東京帝国大学で英語を教えているそうですが、116話の最後では職場に行かずにミルクホールで時間をつぶしている姿が描かれています。
続く117話のあらすじを見ると
「なぜか帝大に行かず、ミルクホールにいるヘブン。いったいヘブンはそこで何をしているのか?翌朝、ヘブンが実はミルクホールに通い詰めているとは思いも知らないトキや家族たち。しかし、司之介(演;岡部たかし)だけはヘブンの様子に違和感を覚える。そして……今日も今日とてミルクホールにいるヘブン。その前に、司之介が現れる。『同じ“匂い”』を感じたと司之介は話しだす」
と書かれています。トキの養父・司之介はいったい何に気付いたのでしょうか。
116話で、ヘブンは帝大で月400円もの月給をもらっていると説明されていました。このように欠勤すれば、何かしら問題になるはずです。
モデルの小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)は、1896年9月から、東京帝大の英文科の講師となりました。ハーンは神戸に住んでいた1895年の12月、当時の帝大の文科大学長・外山正一から招聘したいという連絡を貰ったそうです。
ハーンはそのときすでに日本に帰化する手続きを進めており、お雇い外国人として雇われることはできなくなる予定だったものの、ハーンの著書の愛読者だった外山の尽力によって「月給400円、講義は週12時間」という契約で帝大の講師になりました。その後、1901年には月給は450円になりました。
しかし、この高給が災いしたのか、ハーンは1903年1月に大学から解雇通知を受け取り、生徒たちからの留任を望む抗議活動が起きるものの、結局同年の3月31日に大学を辞めてしまいます。
1850年6月生まれのハーンは、この時点で52歳です。その翌年の1904年2月、早稲田大学に講師として招聘され、4月には代表作『怪談』を発表し、同年の9月に狭心症でこの世を去りました。
116話でヘブンは自分が53歳になったと語っていたため、ミルクホールに寄っていたのは1903年の6月以降の話となります。史実通りだと、もう帝大はクビになっているはずです。
ヘブンはこれまでフィリピンへの移住予定を伏せていたり、こっそり山橋薬舗で洋食を食べていたりと、家族に隠し事をする場面がありました。もしかすると、トキたちに帝大を解雇されたことを、まだ言えずにいるのかもしれません。
そして、司之介も第1週でウサギの商売に失敗した際、それを家族に告げないまましばらく失踪していました。そのため、ヘブンに「自分と同じ匂い」を感じているのでしょうか。
ヘブンが帝大を辞めているのであれば、今週のタイトルの「カイダン、カク、シマス。」は家計のためにも切実な問題です。ヘブンはどのようにベストセラー『怪談』を書くことになるのか、今後に注目が集まります。
※高石あかりさんの「高」は「はしごだか」
参考書籍:『八雲の妻 小泉セツの生涯』(潮出版社)、『小泉八雲 ラフカディオ・ヘルン』(中央公論新社)
(マグミクス編集部)

