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夜道雪さん&平川新士さんに聞く『マロナの幻想的な物語り』の魅力と新人声優のお仕事

「心からの気持ち」が作品との出会いのきっかけ

犬のマロナと、マロナの最後の飼い主となる女性、ソランジュ(右)
犬のマロナと、マロナの最後の飼い主となる女性、ソランジュ(右)

──複雑でリアルな人間を演じている時には、役を担当する声優さん自身も、心を動かされたりするんでしょうか。

夜道 思春期に差しかかって家族やマロナに対してさまざまな感情を抱きはじめるソランジュには、本当に共感できるものがありました。その時期は、私も反抗期が激しかったりしましたから(笑)。

平川 老いて病んでいく親や、奔放で身勝手な妻との関係を背負って生きるイシュトヴァンに対しては、男性として身につまされるものがありますよね。

──今回のようなアートアニメーションへの出演もそうですが、いわゆる深夜アニメに限らない多様なお仕事に、おふたりも取り組まれているのですか?

夜道 声優のお仕事としては、とあるライブの会場で、場内放送や影ナレ(影ナレーション=観客の見えない「影」から音声を聞かせること)のお仕事をさせていただいたことがあります。

平川 ひと口にナレーションと言っても、さまざまな種類があったりしますよね。僕は、声優を本格的に始める前になりますが、再現VTRに俳優として出演させていただいたことがあります。

──もともと、声優に対する憧れがあって、この道に入られたんでしょうか?

平川 高校生の頃、声優希望者を募るコンテストのようなものがあったんです。それまでは、声優になりたいという気持ちを誰にも打ち明けられずにいました。どうしても諦めきれず、自宅のクローゼットに隠れて録音したボイスサンプルで、こっそり応募しました。それが最終審査まで残ったことが、地方から上京するきっかけになりました。

夜道 私は15歳くらいの時から、いわゆるマルチタレントとしてお仕事をいただいてきました。たまたま音響スタジオにお邪魔する機会がありまして、その時に「声優をやってみたら?」と誘われたのがきっかけです。レッスンを受けて勉強するうちに、もっとお芝居をしたいという強い気持ちが芽生えてきました。

──心からの気持ちがおふたりを声優の道へ導き、今回の『マロナと幻想的な物語り』にも出会わせてくれたというわけですね。

平川 一次審査と二次審査を通過して、最終審査のために東京に来てくださいと言われたのが、すべての始まりだったと思います。

夜道 平川さん、やりますねえ。

平川 夜道さんこそ(笑)。

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