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【漫画】突然の激しい頭痛に「これはヤバイやつ!」救急搬送…脳梗塞の体験記に反響

ある日の深夜、仕事中の史都玲沙さんを激しい頭痛が襲いました。「あ! これヤバイやつ!」と本能で察した史都玲沙さんは迷わず救急車を呼び……。脳梗塞の体験を描いたマンガに大きな反響がありました。

前兆なし、時間との勝負…脳梗塞の恐ろしさ

普段ないような激しい痛みに「ヤバイ」(史都玲沙さん提供)
普段ないような激しい痛みに「ヤバイ」(史都玲沙さん提供)

 2017年のある日の深夜、仕事中の史都玲沙さん(@reisa_shito)を激しい頭痛が襲い、即座に鎮痛剤を飲みました。しかし友人に以前聞いた脳梗塞の体験談を思い出し、「あ! これヤバイやつ!」と本能で察した史都玲沙さんは迷わず救急車を呼びます……。

 史都玲沙さんが脳梗塞になった体験を描いたマンガがTwitterで公開されました。脳梗塞の恐ろしさを実感するエピソードに、読者からは「私も以前なったことがあり、すごく分かります」「前兆もなくてびっくりしますよね」「医師です。脳梗塞は早ければ早いほど良いので、こういう啓発マンガはありがたい」などの声とともに大きな反響がありました。

 作者の史都玲沙さんに、お話を聞きました。

ーー史都玲沙さんがマンガを描き始めたきっかけを教えて下さい。

 小さい頃からマンガが好きで、自然と自分でも描き始めました。今のところプロとしての仕事は細々としたものなので、日常のことをエッセイマンガにして同人誌を出しています。

ーー脳梗塞の体験をマンガに描こうと思ったきっかけはありましたか?

 右利きなのに右半身が動かなくなってすごく危機感を覚えました。一応プロなのにこれはマズイと、手のリハビリも兼ねて病状や回復傾向などの絵をレポート用紙に描いて記録していたのですが、もともと日常エッセイ系マンガを同人誌にして何冊も出していたので、この危機状態も描こうと思いました。

 同人誌にするんだと目標を掲げたらリハビリも頑張れましたし、この経験、他の人の参考にもなるのでは? と思ったら、入院体験のあらゆることが興味深く思えて、前向きな気持ちになれました。

ーー作品に対する反応で、特に印象に残った読者の声について、教えて下さい。

「私も体験しました」「家族が倒れました」という体験が多く寄せられたのですが、その人たちの一部が「自分は体験をこんな風に描くことはできないので、マンガにしてくれてありがとう」みたいなことを書いてくださったのがうれしかったです。私も素早く救急車を呼べたのは、以前友人から脳梗塞体験を聞いていたからなので、私のマンガが他の方のいざという時の参考になったらいいなと思います。

ーー今回の体験について、マンガには描き切れなかったことや、読者の方に改めて伝えたいことなどがありましたらお願いします。

 脳梗塞の一番ひどい時期のみをマンガでは取り上げたので、実際は退院してからもいろいろ注意するべきことがあったり、そういう「その後」の話は描けませんでした。なので、そのうち「脳梗塞その後」みたいなエピソードのマンガを描きたいと思っています。

 脳梗塞に関して改めて伝えたいことは、マンガにも描きましたが「脳梗塞は時間との勝負。まあ大丈夫かな、と自己判断せずに病院に行ってください」ということです。それと「異常を感じたら時計を見て時間を必ず確認してください」。何時くらいに異常を感じたか、救急車を呼んだ時、病院に着いた時、医師にも看護師にも何回も聞かれます。その時時間がハッキリ答えられれば早い処置ができるはずです。

脳梗塞の体験記『非日常のあなた 脳こうそくで倒れました 2017冬の号』はkindle版を購入可能(ナンバーナイン)
脳梗塞の体験記『非日常のあなた 脳こうそくで倒れました 2017冬の号』はkindle版を購入可能(ナンバーナイン)

ーー今回の体験の詳細が描かれた同人誌『非日常のあなた 脳こうそくで倒れました 2017冬の号』『非日常のあなた 脳こうそくで倒れました 2018夏の号』がAmazonのkindle版で発売中です。内容についてご紹介いただけますか?

 今回のTwitterのマンガは、全部で50ページ以上ある同人誌のたった4枚を出しただけで、情報も限られた、切り取られたものなので、良かったらちゃんと全部読んでもらえるとうれしいです。

『非日常のあなた 脳こうそくで倒れました 2017冬の号』は、入院2週間のうち最初の1週間、倒れて救急車で担ぎ込まれ、リハビリを始めるくらいまでを描きました。脳梗塞になったらどうしたらいいか、何をするのが一番大事か、事前の兆候はあるのかなど、役立ちそうなことも実際の体験を交えながら描きました。

『非日常のあなた 脳こうそくで倒れました 2018夏の号』は、入院2週間のうち後半の1週間、車椅子状態からリハビリを経て退院までの様子を描きました。

ーー今後、Twitterで発表される作品については、どのように活動していきたいとお考えでしょうか?

 実録エッセイマンガが面白いと言われているので、それは続けていきたいです。最近では埼玉を取り上げたマンガが受けたので、続きを描こうと思っています。その他オリジナルのマンガも描いて発表したいです。オタク系の話や都市伝説ホラーなどを考えてます。病気や引っ越しなどで漫画家としてはブランクがあるので、できるだけいろいろなものを描いて、それが商業の仕事につながればいいなと思っています。

(マグミクス編集部)

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