『シン・エヴァンゲリオン』TV版から追い続けた40代が最後に言いたい“ひと言”は
さらば、僕らの『エヴァンゲリオン』
しかし、『シン・エヴァンゲリオン』はそれらすべてを取り払い、「卒業」へと導いてくれたのです。今回の庵野監督は、ファンが年月を経て喜びも驚きも納得も不満も全てのみ込む度量がある大人になったことを信じ、本作を送り出してくれたのかもしれません。そう思えるフシが、作品の端々から感じられたのです。
今はまだ、堂々と内容について語ることはできません。かつて熱く語り合った友人たちは社会人として忙しい日々を送っており、一緒に観に行くことすらままなりません。ネタバレもまずいのでうかつにSNSでネタにすることもまだ難しいでしょう。友人と酒を飲みながら話ができる当たり前だった世界が戻ってきたら、かつて語り合ったあの日のように、自分たちが青春を捧げてきた作品の終わりについて、思う存分話をしたいと思います。2021年にたどり着けなかった、今は亡き友人たちの分まで。
そして庵野監督。
魂に刻み込まれるほどの素晴らしい作品をありがとうございました。とても苦しい時期があったと伺っていますが、それでも完結に導いて下さり本当に感謝しております。真の完結編として納得できる内容でした。
25年以上の年月を経て円熟味を増したキャストの方々の演技も本当に素晴らしいものでした。特に冬月コウゾウ役の清川元夢氏は、御年86歳という年齢に負けず見事な演技を披露してくださいました。末長く活躍し続けていただければと思います。
そして最後に。
ありがとう、綾波。あなたの透き通った美しさに惹かれていました。
ありがとう、アスカ。あなたは私の憧れでした。
ありがとう、ミサトさん。私はいつの間にかあなたの歳を追い越していました。
『エヴァ』に登場したすべての人たちに。関わったすべての人たちに。
ありがとう。
(早川清一朗)



