声優・三木眞一郎 ファンの心を「たくみ」に「ロックオン」する演技力
いかしたナンパ師、天然ボケキャラ、実直な父親役など…芸風は多岐にわたる

三木さんの演じたキャラは大勢いますので、以降は筆者チョイスでご容赦ください。
まずはロボットアニメ系では『機動戦艦ナデシコ』(1996年)の高杉三郎太、『ブレンパワード』(1998年)のラッセ・ルンベルク、『地球防衛企業ダイ・ガード』(1999年)青山圭一郎、『フルメタル・パニック!』(2002年~)のクルツ・ウェーバー、『機動戦士ガンダム00』(2007年~)のロックオン・ストラトス(ニール・ディランディ、ライル・ディランディ)など、女性に縁のあるクールな二枚目タイプが多いです。
もちろん「スーパーロボット大戦OG」シリーズのリュウセイ・ダテのような一直線な熱血漢も演じているところがスゴいところ。三木さんは「スパロボ」シリーズのゲームには必ず出てくる常連ですね。
しかし女性に縁のあるクールな二枚目というと、筆者的には『ヴァイスクロイツ』(1998年)のヨージ(工藤耀爾)が忘れられません。ひょうひょうとしたナンパ師に見えて一本筋の入った感じが、いかにも三木さんの定番キャラという感じで好印象です。
ひょうひょうというと『BLEACH』(2004年~2012年)の浦原喜助も良いキャラでした。ほかにも『銀魂』(2006年~)の坂本辰馬のようなキャラも演じていましたが、ひょうひょうというよりは素ボケという感じでこれはこれで三木さんらしいキャラでしたね。
このボケとマジのバランスがよかったキャラと言えば、『鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST』(2009年~2010年)のロイ・マスタングです。硬軟両方の演技の幅を楽しめました。
三木さんといえば結城晶やリュウセイもそうでしたが、ゲームのメインキャラを演じることが多い印象があります。
『薄桜鬼』(2010年~2016年)の土方歳三や、『遙かなる時空の中で』(2000年)の源頼久をはじめとして、続編でも同じく天の青龍である源頼忠、有川将臣などを演じていました。どちらもその後のアニメ化でも大人気、続編も多く作られています。
そんな三木さんの一風変わったキャラといえば『〈物語〉シリーズ』(2009年~)の貝木泥舟でしょうか。淡々と抑揚のない感じの話し方が特徴的でした。『僕のヒーローアカデミア』(2016年~)のサー・ナイトアイもなかなか本心を外に出さないキャラでしたね。
昨今では父親役も増えました。少し前だと、『黒子のバスケ』(2012年~2015年)の相田景虎はナレーションも兼任して印象深いです。最近ですと『鬼滅の刃』(2019年~)の竈門炭十郎といえば、みなさんも聞き覚えがあることでしょう。
これからもさまざまな演技を聞かせてくれるであろう三木さんの、今後さらなるご活躍をお祈りします。
(加々美利治)


