マグミクス | manga * anime * game

声優・三木眞一郎 ファンの心を「たくみ」に「ロックオン」する演技力

3月18日は声優・三木眞一郎さんの誕生日です。甘い声で女の子をメロメロにするナンパ師から、ラブリーチャーミーな敵役まで変幻自在なボイスをあやつる三木眞一郎さん。その魅力に迫ります。

声優・三木眞一郎の演じてきた代表的なキャラたちの魅力

『機動戦士ガンダム00』ロックオン・ストラトス役 画像はセカンドシーズンDVD Vol.3(バンダイビジュアル)
『機動戦士ガンダム00』ロックオン・ストラトス役 画像はセカンドシーズンDVD Vol.3(バンダイビジュアル)

 3月18日は声優の三木眞一郎(みき・しんいちろう)さんのお誕生日。おめでとうございます。三木さんといえば大人の雰囲気のある男性役というイメージが強いのですが、過去に演じたキャラたちを思い出して、その軌跡をたどってみましょう。

 三木さんのデビュー作。それは『ダッシュ!四駆郎』(1989年)の神崎操というキャラでした。奇しくもチームメイトの加藤隼役で、同じくベテラン声優となった森川智之さんもデビューしています。

 しかし、なかなか良い役に恵まれず数年は苦労していました。それが順調に動き始めたのは1994年になってからです。ゲームでは『バーチャファイター』の結城晶。劇場アニメ作品『餓狼伝説 -THE MOTION PICTURE-』のラオコーン・ゴーダマス。そしてリメイクされたテレビアニメ『キャプテン翼J』の若林源三が、三木さんが飛躍するきっかけとなったキャラたちだと思います。筆者が三木さんの名前を知ったのもこの時期でした。 特に結城晶は、その後もゲームタイトルが出るたびに演じている、もっとも付き合いの長いキャラになっています。

 その後、仕事が順調になっていくと、作中の女性キャラに人気のある二枚目役というポジションが増えていきました。

『愛天使伝説ウェディングピーチ』(1995年)の柳葉和也/天使リモーネ、『天空のエスカフローネ』(1996年)のアレン・シェザール、『超者ライディーン』(1996年)の南條一夜/ライディーンクロウなどです。

 そして三木さんの名前をファン以外にも広く知らしめたのが『ポケットモンスター』(1997年~)のコジロウでした。しかもレギュラーキャラであるコジロウ以外にもポケモン図鑑やポケモンの声をいくつも担当しているので、もう20年以上もポケモンだけで毎週テレビに出ていることになります。

 前述の結城晶と共にコジロウは、三木さんの演じたキャラで、もっとも長く広く愛されてきたキャラでしょう。

 筆者的には、このふたりと並ぶ代表的キャラと言えば、『頭文字D』(1998年~2014年)の藤原拓海が思い出されます。 三木さんには珍しい寡黙で感情を表に出さないキャラですが、存在感ではひけをとりません。しかも三木さんは拓海と同じパンダトレノを所有しているというのですから、キャラへの愛着もひとしおだと思います。

 珍しいと言えば、出演声優のアドリブ無法地帯だった『ビーストウォーズ 超生命体トランスフォーマー』(1997年)のインフェルノは、三木さんの壊れた演技が楽しめて印象深い作品でした。ゴツンコ(笑)。

【画像】三木眞一郎だから刺さる「名脇役」

画像ギャラリー

1 2