『ちびまる子ちゃん』の絶妙な作者ツッコミの数々。鋭さと視点はもはや脱帽レベル?
まだまだある絶妙な作者ツッコミ! 後半へつづく
『ちびまる子ちゃん』の作者ツッコミは、一歩引いた俯瞰の視点が大きな特徴です。ユーモアがありつつも、本質にはっと気づかされるような言葉が読者を引き寄せていきます。
「わたしの好きな歌」では、まる子が知り合った優しいお姉さんに水族館に連れて行ってもらい、お土産で買ってもらった魚の絵ハガキを家族に見せたところ、父の反応は「みんなうまそーっ」。それに対し……「見せがいのない感想である」。
「まるちゃん 自転車の練習をするの巻」では、自転車を練習するまる子をたまちゃんたちが手伝うシーンで、まる子は「絶対に手を離さないで」とお願いしますが、たまちゃんたちはこっそり手を離します。友に裏切られショックをうけるまる子に……「こういう経験を重ねて人はうたがうことを覚えていくのだ」。
最後に、人生の役に立ちそうな名言っぽいツッコミも紹介します。
「まるちゃん 学校でお腹いたくなる」で、ある日学校で腹痛の波に翻弄されるまる子に対して……「苦あれば楽あり。人生も腹痛と同じである」。
「まるちゃん お誕生会をひらくの巻」では、自分の誕生日に友達を家に呼びたいというまる子に対し、母は「そんなに家は広くないから5人までよ」と言う。それに対してまる子が「たった5人しかえらべないなんてこれからの人間関係にヒビが入るなァ」と返すシーンで……「子供なりにもつきあいというものはあるのだ」。
「まるちゃんは遠足の準備が好き」より。遠足のおやつを買って珍しく浮かれる姉に対して……「うかれてるヤツにはほんとになにをいってもかなわないのだ…」。
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さくらももこ先生のセンスあふれる切れ味と視点、さすがと言わざるを得ません。原作マンガは17巻で完結となっていますが、ぜひ今後もアニメ『ちびまる子ちゃん』でさまざまな名ツッコミを楽しみたいところです。
(吉原あさお)





