『鬼滅の刃』正直者・炭治郎のありえない衝撃シーン5選 ナナメ上の破壊力!
『鬼滅の刃』の主人公、竈門炭治郎は、家族思いの心優しい少年ですが、生真面目な上、「ど」が付くほど天然。時おり見せる正直すぎる言動は、普段が基本的にいい奴キャラなだけに、破壊力がすさまじくて驚かされます。炭治郎の正直過ぎる衝撃シーンを厳選して5つご紹介します。
正直だからいいというものではない…
『鬼滅の刃』TVアニメ2期「遊郭編」の放送時間が全国フジテレビ系列で日曜日23時15分になることや、内容が原作を変えない形であることが発表され、ファンのボルテージは上がる一方です。
『鬼滅の刃』の主人公、竈門炭治郎は、家族思いの心優しい少年です。努力を惜しまず、苦労をいとわず、弱い者には手をさしのべ、敵である鬼に対してすら優しさを見せることもあります。しかし、生真面目な上、「ど」が付くほど天然なため、空気が読めず、周りが引くほど正直すぎる言動に走ることも……。基本的にいい奴キャラなだけに、ナナメ上を行くKY時の炭治郎の破壊力のすさまじさには誰もが驚かされることでしょう。
この記事では、そんな炭治郎の正直すぎるがゆえの衝撃シーンを厳選して5つご紹介します。
※この記事では、まだアニメ化されていないシーンの記載があります。原作マンガを未読の方はご注意ください。
●「遊郭編」に登場! 正直すぎる炭治郎の衝撃の変顔
炭治郎が「正直すぎる」性格であることが最も端的に現れているシーンは、「遊郭編」にあります。
遊郭に潜入して音信不通になった音柱・宇髄天元の妻を探すため、「ときと屋」で働くことになった炭子(=炭治郎)。天元の妻のひとりである須磨(すま)の行方について禿たちから話を聞こうとしたところ、鯉夏花魁(こいなつおいらん)に話を遮られてしまいます。
しかし、なんとか須磨のことを聞き出したい炭子は警戒する鯉夏花魁に対して、焦ったあげく、「須磨花魁は私の……私の……姉なんです」とウソをつくのです。
このウソ自体はそこまでトンデモナイものではありませんが、炭子の顔がトンデモナイことに! 実は、炭治郎は正直者なあまり、ウソをつく時に普通の顔をしていられないのです。そのため、この時の炭子は眉間にシワ、黒目は限りなく上にギョロンと行って、下唇を噛んでいるのか歯はむき出しに……と、ストーリー全体を通しても屈指の変顔になっています。
顔に縦線が入るほど、鯉夏花魁と禿(かむろ)たちに衝撃を与えたシーンは、炭治郎のバカ正直ぶりと使命感から生まれました。
●正直すぎるひと言に、愈史郎が渾身のノド突き制裁
炭治郎の正直すぎる性格は、相手をひどく怒らせることもあります。
愈史郎は、面倒ごとを持ち込み、珠世と過ごす時間を邪魔する者を許せないと名言するだけあって、最初から炭治郎を嫌っていました。そして、珠世に従って嫌々ながら炭治郎たちを隠れ家に案内したのです。
珠世が炭治郎に200年以上かかって鬼にできたのが愈史郎ひとりであることを告げると、正直すぎる炭治郎は、ナナメ上をいく直球の質問をぶつけてしまいます。「珠世さんは何歳ですか!?」と……。
愛する珠世様にぶしつけに年齢を聞く炭治郎を、愈史郎が許すわけはありません。「ズソッ」という不吉な音を響かせて炭治郎のノドを突き、非礼を叱責します。もちろん珠世は、愈史郎の暴力をとがめますが、そんな珠世の怒った顔も「怒った顔も美しい……」と、愈史郎にとってはキュン要素なのでした。
ノドを突かれて苦しむ様子に同情はしますが、珠世の年齢にまつわる正直すぎる質問については、圧倒的に炭治郎に非があると言えそうです。
●しのぶの心の内に届いた正直すぎる直球の質問
一方で、普通なら相手に気がねしたりちゅうちょしたりして触れない話題でも、正直すぎる炭治郎はスルリと直球で聞いてしまうことで、ふいを食らった相手がうっかり心を許して話してしまう場合もあります。
那田蜘蛛山の戦いで負傷した炭治郎が蟲柱・胡蝶しのぶの暮らす蝶屋敷で治療を受け、機能回復訓練に励んでいた時のことです。夜、屋根の上で呼吸の自主練をしている炭治郎のところに来たしのぶは、鬼と仲良くする夢を炭治郎に語ります。
しかし、そんな彼女に炭治郎は「怒ってますか?」と、超ドストレートな正直すぎる言葉をぶつけたのです。
一瞬の間の後、いつもの「笑顔で辛らつ」なしのぶではない、姉の死に傷つき、苦悩を抱えた素のしのぶがその心の内を吐露しました。姉の仇である鬼を倒すための悲壮な決意を固めていたであろう彼女にとって、笑顔の裏にある怒りに気付いた炭治郎の正直すぎる無神経発言は、返ってありがたかったのかもしれませんね。
相手を選ばず、いつでもどこでも正直すぎる炭治郎
●正直すぎる炭治郎のイタイ洗礼
かけがえのない親友となる伊之助、善逸のふたりも、もちろん炭治郎の正直すぎる言動の洗礼を受けています。
まずは善逸。本部の指令で鼓屋敷に向かう道中に出会った善逸は、道の真ん中で女の子に結婚をせがんで、すがりついて泣きわめく情けない姿でした。女の子が去って失恋したのを炭治郎のせいにして食ってかかる善逸も悪いとは思います。悪いとは思いますが、失恋による傷心と鬼殺の仕事でパニック状態の善逸に、真顔で詰め寄る炭治郎の「なんでそんなに恥をさらすんだ」という正直すぎる言葉……。容赦ありませんね……。
そして、鼓屋敷で出会った伊之助とは鼓鬼を倒した後、箱に入っている禰豆子をめぐって場外乱闘になります。炭治郎の頭突きに猪の被り物を落とし、整った素顔をさらしてなお、すごむ伊之助に、「こぢんまりしていて色白でいいんじゃないかと思う!!」と、ナナメ上の正直すぎる感想を叫んだかと思えば、伊之助の名前の漢字を聞くなど、ケンカであるにもかかわらず、発言が自由すぎるのが炭治郎です。その後も、さまざまな伊之助の挑発には乗らず、かみ合わない優しさを発揮して、伊之助をますますイラつかせました。
●柱にも容赦なしの炭治郎節
炭治郎の正直すぎる言動は、相手が誰であろうと、どんな立場の人であろうと変わりません。日和りもしませんし、忖度も一切ないのです。
「遊郭編」の冒頭で、アオイら、蝶屋敷で働く少女たちを強引に連れ去ろうとした宇髄天元に「人さらい」「変態」などと罵声があびせられるなか、「お前を柱とは認めない!! むん!!」と満面で膨れて見せる炭治郎。相手が柱であってもひるみません。
炭治郎の柱に対する正直すぎる言動は、風柱・不死川実弥に対してもありました。最初からまったく友好的ではない実弥に、「調子乗んなよォ 俺はテメェを認めてねえからなァ」とすごまれると、炭治郎は「大丈夫です! 俺も貴方を認めてないので! 禰豆子 刺したんで!」とキリっとした顔で平然と返すのでした。これには、さすがの実弥も「いい度胸だ……」と、どす黒い笑顔になるほど……。
実弥については、おはぎが好物であることをバラされるといった、悪気はまったくないながらも正直すぎる暴露発言もありました。
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ほかにも、響凱(きょうがい)や猗窩座(あかざ)に不意打ちができなかったり、炎柱・煉獄杏寿郎の父、煉獄槇寿郎に「糞爺」と叫んだり、不死川玄弥とのケンカで腕を折ってみろと言われて本当に折ったり、“赫灼の子(かくしゃくのこ)”だと言われて自分は炭十郎と葵枝の息子だと答えたりといった、笑えるシーンなどがあります。あなたの心に残る、炭治郎の正直すぎる衝撃シーンを教えて下さい。
※禰豆子の「禰」は「ネ」+「爾」が正しい表記
※煉獄の「煉」は「火+東」が正しい表記
(山田晃子)