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今はもう作られない?『ワンピース』のファンが認めたアニメオリジナル回の魅力

アニメオリジナルだからこそ「語られる」意外な麦わらの一味の本音

アニメオリジナルでは料理人として輝くことが多かったサンジ。画像は「ONE PIECE Log Collection “SANJI” [DVD]」(エイベックス・ピクチャーズ)
アニメオリジナルでは料理人として輝くことが多かったサンジ。画像は「ONE PIECE Log Collection “SANJI” [DVD]」(エイベックス・ピクチャーズ)

●「アラバスタ編」に挟まれる「アニメオリジナル」

「アラバスタ編」ではところどころアニメオリジナルストーリーが挿入されるのですが、なかでも大胆だったのは途中でルフィの兄エースが同行するエピソードでしょう。原作の改変ということで放送当初は違和感を覚えた人もいたようですが、仲間と戯れるルフィを見守るエースの姿は、今観ると胸にくるものがあります。

 またエースと再び別れた後の102話 「遺跡と迷子!ビビと仲間と国のかたち」では、ゾロとナミがなぜ麦わらの一味に仲間入りしたのかを語るシーンがあり、それぞれの「仲間観」が明らかになります。特にゾロの「かばい合った結果ではなく個々が死力を尽くした結果生じるものがチームワーク」という考え方は、彼らの統率原理を端的に言い表す名セリフでした。

●定期的に挿入される「サンジの飯テロ回」

 アニメではこれまで何度も、料理人としてのサンジの活躍にクローズアップしたオリジナルエピソードが挿入されてきました。51話「炎の料理バトル? サンジVS美人シェフ」(脚本・島田満)、133話「受け継がれる夢! カレーの鉄人サンジ」(脚本・武上純希)197話「料理人サンジ! 海軍食堂で真価発揮!」(脚本・島田満)319話「サンジ衝撃! 謎の爺さんと激ウマ料理」(脚本・菅良幸)と定期的に放送されています。

 原作では意外と料理シーン自体の描写は少ないため、時間をたっぷり割いて描かれるサンジの料理は完全に飯テロ。番組が変わったかのように、「グルメアニメ」になりました。こと319話は「サンジのチャーハン回」として認知されており、ウォーターセブン編で描かれた高潮(アクア・ラグナ)も料理に活かされます。

 原作のストーリーに大きく干渉することがないよう、普段とは違うキャラクターの一面を掘り下げることで、かえって深みを与える役割を担っていたアニメオリジナル編。とはいえ新たに投入された設定が、のちのちになって原作との若干の齟齬を生んでしまうことはご愛嬌です。ここ数年ほとんど製作されておらず、ごく稀に総集編が作られる程度になってしまったのは、少し寂しいです。みなさんにも印象深いアニメオリジナル編はありますか?

(片野)

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