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『ジョジョ』の回想に出てくる「名なしの極悪人」たち ゾンビなのに軍の要職、妹を虐待

『ジョジョの奇妙な冒険』では各部のキャラそれぞれの背景を説明するために、回想シーンがしばしば描かれます。その回想には、メインキャラたちをいばらの道に突き落とした、人を人とも思わないような極悪人たちがよく登場します。今回は『ジョジョ』の回想シーンでちょこっと出てきた名もなき悪党どもを振り返ります。

ジョセフの父が死んだ原因は……

極悪な友人に騙されていたナランチャが表紙の『ジョジョの奇妙な冒険 第5部』第3巻(集英社)
極悪な友人に騙されていたナランチャが表紙の『ジョジョの奇妙な冒険 第5部』第3巻(集英社)

 荒木飛呂彦先生の人気マンガ『ジョジョの奇妙な冒険』では、さまざまなキャラに過酷な背景が背負わされており、回想シーンが多数出てきます。

 そこには、そのキャラが過酷な道に進むことになったきっかけを作る悪人キャラも出てきます。なかには回想だけのキャラとは思えないような、とんでもなく邪悪な連中もいて……。

●第2部……ジョージ・ジョースターを殺したゾンビ

 第2部の主人公ジョセフ・ジョースターは両親ともに不在で、祖母のエリナに育てられてきました。その後、一緒に戦った波紋の達人リサリサが実の母親(本名エリザベス)と判明します。そして、ジョセフの父ジョージが死んだ理由を、スピードワゴンが語り出すのですが……。

 なんと、1部ラスボスの吸血鬼・ディオが作り出した屍生人(ゾンビ)の残党が、ジョージを殺した張本人だったのです。そのゾンビはとても狡猾で、仲間も増やさず、社会的に成功をおさめ、なんとジョージの上司でもある「イギリス空軍司令官」という地位についていました。

 そして、スピードワゴンたちから吸血鬼たちの話を聞いていたジョージは、彼がゾンビと気づいたものの、波紋の修業はしていなかったために殺されてしまったのです。その後、妻のリサリサは一瞬で彼を始末しますが、空軍司令官を殺したせいで彼女は追われる身となりました。

 ゾンビでありながら正体を隠して社会的地位を得るなんて、ディオ以上に狡猾ですし、素性を隠して潜むスキルも吉良吉影やディアボロより上かもしれません。名前もわかりませんが、恐ろしい悪役です。

●第5部……ナランチャの「親友」

 5部のブチャラティチームの一員であるナランチャは、母親が目の病気で早死にし、父の愛情も薄かったために、街のごろつきたちと仲良くなって友情を感じていた少年でした。しかし、そのなかの「年上の親友」は、ナランチャを都合のいい存在としか見ていなかったようで、「自分と同じ超イケてる金髪」にするようにそそのかし、自分が犯した罪をナランチャの犯行としてなすりつけたのです。

 そして1年間少年院に送られたナランチャは、警官たちに殴られたせいで目がはれ上がった状態で町に戻ってきます。そこでもその「親友」は、「ナランチャの目の病気は母親からの遺伝で、他人にも感染する」というデマを流し、彼を孤立させました。

 ナランチャ本人もその嘘を信じておびえていたので、その後フーゴに救われてブチャラティに出会っていなければ、惨めに野垂れ死んでいたかもしれません。その「親友」に天罰が下ったようなエピソードも描かれず、モヤモヤが残る回想シーンでした。

【画像】メインキャラが極悪人に翻弄される回想が描かれた『ジョジョ』単行本(4枚)

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