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再放送詐欺『ポプテピピック』のツッコミどころ5選「ピー音多すぎ」「なーにがピピ美婚だ」

「再放送」と銘打ちながら、その実態はリミックス版だった『ポプテピピック 再放送』。「再放送だから」とスルーしたら内容や声優陣も変わっており、「やられた!」と思った方もいるのではないでしょうか。本放送を見た視聴者なら、思わず突っ込みたくなる演出も。『ポプテピピック 再放送』のツッコミどころを5つご紹介します。

言われてみればちょっと違う…! 「再放送」に改めてツッコミたくなる

 『ポプテピピック』 (C)大川ぶくぶ/竹書房・キングレコード
『ポプテピピック』 (C)大川ぶくぶ/竹書房・キングレコード

 「再放送」という概念を利用し、視聴者を翻弄した『ポプテピピック 再放送』。実はリミックス版であることが分かり、「一本取られた!」と悔しい思いをした視聴者もいるのではないでしょうか。本放送からところどころマイナーチェンジが行われており、なかには「クソアニメ」の呼び名にふさわしい新要素も。この記事では、『ポプテピピック 再放送』のツッコミどころを5つ選んでご紹介します。SNSでも「アドリブの入れ方秀逸すぎ」「自由すぎてめっちゃ笑った」と評判です。

●ピピ美のモザイクが薄くなっている(1話A・Bパート)

 ポプ子がバス停でカサを拾うと、隣には大きなタヌキのような動物が。『となりのトトロ』のトトロに酷似したこの動物、本放送ではかなり粗いモザイクがかけられており、「ピピ美のような動物」ということしか分かりませんでした。しかし再放送ではモザイクがかなり薄くなっており、「どう見てもピピ美っぽいトトロ」な姿が明らかに。なお、ここでのピピ美のセリフ「これ、そこな旅の人。まさかその傘を奪うつもりではあるまいな?」は、虚淵玄さんが原案・脚本などを担当したアニメ『Thunderbolt Fantasy 東離剣遊紀』に出てくる、凜雪鴉(リンセツア/CV:鳥海浩輔)のセリフをパロディしています。

●本放送よりも背景の書き込みが進んでいる(2話Aパート)

「異次元遊戯ヴァンヴー」のパートにて、本放送ではほぼ絵コンテ状態だった画面が、再放送では背景のみでき上がっています。ツインエレメンタルドラゴンとして召喚されたポプ子とピピ美は、「なんやここ、前よりちょっとできとるやんけ」「ま、再放送なのに万策尽きたクソアニメってとこかな」とそのできにコメント。「再放送までの3年間で背景しか進まなかった」と見るべきか、「再放送なのに作画が進んでいる」と見るべきかは、意見が分かれそうなところです。

●オープニングがよく変わる

 本作では、オープニングがひんぱんに変わったことも注目ポイントのひとつです。

「Twinkling star」(1話)
「POP TEAM EPIC」(2話~3話、9話Bパート、10話)
「POP TEAM EPIC(REBROADCASTING MIX)」(4話~9話Aパート)

 全12話の作品であるにもかかわらず、OPはクレジットに明記があるだけで3種類(11話はクレジットなし)。10話Bパートのオープニングには効果音が入れられていたり、11話のオープニングには各声優が合いの手を入れていたりと、回ごとに細かな違いも見受けられました。11話オープニングのエイサイハラマスコイ踊りには難しいステップが使われていたり、よく聞くと「ハラマスコイ」とコーラスが入っていたりと、「エイサイハラマスコイ踊りが流行った世界線」を楽しめます。

●下野・梶ペア、杉田・中村ペアの後釜であることに弱音(5話BパートED)

 本放送では中村悠一さん・杉田智一さんペアが担当したポプ子とピピ美を、再放送では下野紘さん・梶裕貴さんが担当。アドリブたっぷりかつ「神回」と称された中村・杉田ペアの本放送を受け、その後釜となったふたりは「その後ってエグいよね」「何やってもスベるよね」とEDで本音を漏らしました。このくだりから、SNSでも「何気ない杉田・中村のアドリブが、再放送の下野・梶を苦しめた」「杉田中村はやはり加害者」と盛り上がり、なぜか「杉田中村」がトレンド入りする事態に。また梶さんは、同じピピ美を演じた竹達彩奈さんとの結婚についても、「なーにがピピ美婚だ」とセリフ内で言及。本放送に続き、アドリブ・ネタ盛りだくさんの回となりました。

●中村・杉田ペア、OP中も喋り倒す(9話BパートOP)

 本放送でもそのアドリブに定評のあった中村・杉田ペアは、再放送でもその本領を発揮。オープニング中でも「最近、ぶくぶ先生の連載がさ……」と普通に会話し始めます。オープニングの映像を見ながら「気持ち悪いなあ、なにこれ」「誰だこのおっさんは!」とつっこみつつ、 「この辺はでも……ガン〇ムだな」とピー音連発の自由なトークを展開。本編でも息の合ったトークは続き、SNSでも「ピー音とネタ多すぎ」「新しすぎて好きすぎる」と評判が集まりました。

* * *

 数々のツッコミどころに、「再放送」というタイトルながらも目が離せなかった本作。さらに2022年には、『ポプテピピック TVアニメーション作品第二シリーズ』が放送予定となっています。次なる「クソアニメ」の襲来に備え、本放送・再放送ともにぜひ予習しておきましょう。

(新美友那)

【画像】クソアニメの原作とは?

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