『ジョジョ』の世界を滅ぼせる特殊なスタンド能力4選 世界がカタツムリになって終了?
おなじみのキャラたちに殺される?
●ボヘミアン・ラプソディー(第6部)
第6部後半に登場するDIOの息子・ウンガロのスタンド能力「ボヘミアン・ラプソディー」もまた、凶悪そのものでした。マンガ、アニメ、美術などのキャラクターを実体化させる能力で、その力はなんと世界中に及びます。ピノキオや白雪姫、「ゴッホの自画像」などが現実世界に現れるという、一聞するとゴキゲンな能力に思えますが、そのキャラたちが人間の魂を物語のなかに引きずり込み、同じ結末を迎えさせてしまうため、世界は大混乱。
例えば「オオカミと七匹の子ヤギ」のオオカミとして引きずりこまれたアナスイは、お腹を裂かれて石を入れられるという悲惨な結末に向かっていくのです。ウェザー・リポートがゴッホの自画像に「この能力を無効化させて元の世界に戻すヒーロー」を無理やり描かせて実体化させることで、なんとか狂想曲は終演しました。ちなみに新宿にはラオウやケンシロウが出現し、壊滅状態になったようです。
●ヘビー・ウェザー(第6部)
「こんな世界の終わり方はイヤだ」というお題の解答のようなスタンドが、同じく第6部のウェザー・リポートが記憶を取り戻した後の能力「ヘビー・ウェザー」です。これは「オゾン層を操り、太陽光を利用したサブリミナル効果であらゆる生命をカタツムリにさせてしまう」という能力です。
最初は虹を発生させて見せることによって、「自分はカタツムリだ」と思い込ませるだけですが、徐々に肉体に影響を及ぼし実際に身体のカタツムリ化が進んでいきます。人間も犬もみな、カタツムリになっていくのです。おまけに周囲の建物などにもカタツムリが大量発生し、それに触れるだけで「感染」してカタツムリ化してしまいます。
文字での説明はこれが限界です。『ジョジョ』史上でも屈指の脳が疼(うず)く戦いでした。なお、なぜカタツムリだったのかに関しては議論が分かれるところです。
以上、『ジョジョ』に登場する世界を滅ぼせてしまう能力を特集しました。冒頭で述べたように、どんなに絶望的な状況であってもギリギリの機転で全てを覆す「頭脳戦」が繰り広げられるのが、『ジョジョ』の「最高にハイ」なところでもあります。
(片野)