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「実写化」でいなくなった、変わっていたキャラ5選 設定変更でバッドエンドも?

マンガ作品の実写化で時々起こるのが、原作にいたキャラが削られたり、設定が変わったりする改変です。上映時間や予算の都合などさまざまな理由がありますが、時には観客が「なぜそんな改変を?」と戸惑ってしまうケースもありました。

リヴァイがシキシマになった理由は?

2021年のドラマ版では登場しなかった黒田カナが主人公のスピンオフ『ハコヅメ~交番女子の逆襲~ 別章 アンボックス』(講談社)
2021年のドラマ版では登場しなかった黒田カナが主人公のスピンオフ『ハコヅメ~交番女子の逆襲~ 別章 アンボックス』(講談社)

「マンガの実写化」で時々起こるのが、原作のキャラが削られたり、設定が変更されたりする「改変」です。長い原作をまとめるため、あるいは予算が限られているなど、さまざまな理由がありますが、それでも「なんでここを変えたんだろう?」と思ってしまうものもありました。

●ドラマ『ハコヅメ』でいなくなっていた黒田カナ

 2021年に実写ドラマが放送され好評を博した『ハコヅメ~交番女子の逆襲~』ですが、物語に関わる重要キャラ、生安課の「くノ一捜査官」と呼ばれる黒田カナが登場しませんでした。

 25歳ながら高校生にも化けられる童顔で潜入・尾行が得意、先輩の藤のことも「聖子ちゃん」と呼ぶ気の強い人気キャラです。ドラマ化が決まった際は、志田未来さんや岸井ゆきのさんを推すファンの声もあったのですが、結局各エピソードの彼女の役割は別のキャラに割り振られることに。ひき逃げにあった桜とその犯人を捜すエピソードや、婦警たちによる「女子会」の場面にカナがいないのは物足りない部分もありました。

 また、ドラマ自体は最高視聴率12・6%を出すなど好評だっただけに続編も期待されるのですが、カナが現時点で登場していないとなると、彼女が主役のシリアスなスピンオフ『ハコヅメ~交番女子の逆襲~ 別章 アンボックス』の実写化はどうなるのか気になるところです。

●映画『進撃の巨人』2部作では、リヴァイがシキシマというキャラに変換?

 人気マンガ『進撃の巨人』を実写化した2015年の2部作では、当時原作が完結していないという状況や、原作者・諌山先生の希望もあって数々の改変がありました。もっともファンの疑問を集めてしまったのが、原作の人気キャラであるリヴァイがいなくなり、代わりに長谷川博己さん演じる「シキシマ」なる人物が現れたこと。常にどや顔でリンゴをかじっているミステリアスなキャラで、「人類最強」という設定ながら戦う場面も大して描かれませんでした。

 諌山先生から脚本家に指名された映画評論家の町山智浩氏は、ラジオで「どうしても日本人の名前に聞こえないキャラは変えた」と公言しており、リヴァイはその最たる例となったようです。ただ、『テルマエ・ロマエ』や『鋼の錬金術師』などの実写化作品では、普通に日本人が外国人としてキャラを演じていたので、そこは開き直ってもよかったのではないでしょうか。

【画像】マンガ原作キャラの設定変更が議論を呼んだ、実写化作品(5枚)

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