『ジョジョ』のスタンドは強いのに惨めな負け方をしたキャラ たった2話で敗退も…
『ジョジョの奇妙な冒険』では、数々の強敵スタンド使いが出てきますが、そのなかには能力は強いのに残念な負け方をしたキャラもいました。
圧倒的だった「太陽のスタンド」だが…

『ジョジョの奇妙な冒険』(著:荒木飛呂彦)は、強敵スタンド使いたちとの手に汗握る頭脳戦が大きな魅力です。主人公たちをギリギリまで追い詰めたあっぱれな敵もいた一方で、なかには「え?それで終わり?」となるキャラもいました。今回は、『ジョジョ』のスタンドが強いのに「お粗末な負け方」をした敵を振り返ります。
●「サン」のアラビア・ファッツ
第3部屈指のネタキャラ、アラビア・ファッツ。彼のスタンド「サン」は、その名の通り太陽の姿をしており、砂漠を行く承太郎一行に襲い掛かります。100メートル以上の上空からもその威力は衰えず、夜間でも周囲を70度以上の熱気にさらし、レーザビームのような攻撃もできる超強力な能力。承太郎たちは、本体を見つけることもできず、岩場に隠れながら苦戦を強いられていたのですが……。
アラビア・ファッツは砂漠のなかで、前方に鏡のついた特殊車両でカモフラージュしながら一行の近くで攻撃していました。しかし、「影が反対側に伸びたそっくりな形の岩」を見つけた承太郎たち(ジョセフ以外)にそのシンプルなトリックを爆笑された挙句、岩を投げつけられてあっという間に退場してしまいます。セリフはモブキャラ以下の「ドギャス!」の悲鳴のみで、たった2話で片付けられました。
特別本「JOJO-A-GO!GO!」で名前が明らかになるまで、正体不明の出オチキャラとして扱われていた気の毒な男です。
●「アトゥム神」のテレンス・T・ダービー
ついに見つけたDIOの館で、突如現れた執事のテレンス・T・ダービー。彼は以前に承太郎たちをギリギリまで追い詰めた天才ギャンブラーのダニエル・J・ダービーの弟で、「彼が勝てるのは古いタイプの人間 もしくは素人だけ」「兄は私に勝てないこということを子供の時から知っていた」と兄を下に見ていました。
たしかにダービー弟は勝負の場に選んだゲームの腕も一流ですし、スタンド「アトゥム神」は相手の魂の状態を見て、質問に対して「Yes」か「No」か正確に見抜くことができる能力を持っているという強敵。しかし、最終的にはその「魂を読む」能力に頼りすぎたせいで、承太郎との野球ゲームで「承太郎ではなくジョセフが『ハーミット・パープル』でこっそり操作していた」という簡単なイカサマも見破れず、敗北を喫しました。
承太郎からは「お前の兄貴ならこんなイカサマ なんなく見破っていただろうな」と屈辱の一言をもらい、最後は命乞いをした挙句みじめにぶっ飛ばされます。「もしかしてオラオラですかーッ!?」の名言を残した、見事に「お粗末」なやられっぷりでした。
ちなみに、ダービー弟と同じく館に仕えていたケニーGは幻覚を見せるスタンド使いですが、みっともないという印象すら残らないくらい、イギーにあっさりとやられてしまっています。
※この先の記事では、現在アニメ放送中の第6部のストーリーに関する記述がありますのでご注意ください。