「必殺技」なしでも強すぎる、ジャンプ主人公3選 「大人の魅力」など共通点が多い?
白夜叉の必殺技は「モモパーンッ!」だけ?
●『銀魂』坂田銀時
SF時代劇ギャグマンガ『銀魂』の主人公・坂田銀時は、かつて天人との攘夷戦争で「白夜叉」と恐れられたほどの強者で、彼の剣法も我流で凄まじい威力を誇ります。普段はぐーたらで夜は飲み潰れていますが、身体は引き締まったまま、ケガをしてもあっという間に回復するフィジカルエリートでもあります。
作中でメタ的に「必殺技がない」ことを自虐している面もあり、連載3周年を迎えた回では銀時が愛用する木刀「洞爺湖」のなかにいる「仙人」が万事屋の面々に必殺技を授けようとしたことも。しかし、いつも通りのグダグダを繰り返した挙句、仙人が伝授したのは腿を思いっきり蹴るだけの「モモパーンッ!」であり、銀時たちが「いるかぁぁ!」とブチギレて終了となりました。
その後も「竜宮篇」で銀時が全力で「かめはめ波」を練習していたり、幽霊温泉旅館で「スタンド」を味方に着けたりする場面はありましたが、シリアスシーンで使える明確な必殺技は生まれていません。しかし、ゲーム『Jスターズビクトリーバーサス』では、「本域かめはめ波」を放ち、『銀魂 かぶき町大活劇』では木刀の連続攻撃「乱斬り」を繰り出すなど、一応必殺技の持ち主にはなりました。
今回紹介した3人の特徴を比較してみると、普段はふざけていることが多い、過去には悲しい出来事もあり、酒好き、股間に関する描写が多い……などがあげられます。他の少年マンガの未成年主人公にはない、「大人の魅力」で人気を集めている面もあり、そもそも彼らに「必殺技」描写は必要ないのかもしれません。
(マグミクス編集部)