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いつか使える?『ゴールデンカムイ』で学んだクセ強な豆知識4選 ラッコ鍋の効果は…

「五稜郭」が星型の理由は?

●極寒の川に落ちたら生存できるタイムリミットは10分

 北国ならではの初期豆知識は、第1巻7話で登場したこちら。まだ出会ったばかりだった主人公・杉元と脱獄王・白石が、一緒に極寒の川へ落ちた際にナレーションで挿入された情報です。

 あまりの寒さに運動能力や判断能力が一瞬にして低下、そうなってしまえば死は免れません。したがってこの10分間のうち、いかに暖をとる術を勝ち得るかが生死の分かれ目になるのです。

 そんな危機的状況のなか、のちにさまざまな名シーン珍シーンを生んだ杉元&白石コンビは記念すべき「初めての共同作業」を行い、何とか生き残りました。判断力が下がった白石が太すぎる木をゴリゴリして火を起こそうとしたり、銃弾をゴプッと吐き出したり、生死をかけた状況でもギャグが挟まれるテイストは、この時からキレキレです。

●五稜郭が星型なのは「死角」を生まないため!

 最後に最新29巻からも、北海道の名所に関する豆知識を紹介します。歴戦の猛者・土方歳三が語るところによると、「五稜郭が星(☆)の形状をしているのは、全方位に死角を作ることなく攻撃できるようにするため」だそう。その名の通り、五方に稜堡(りょうほ・城壁や要塞などの外に向かって突き出した角の箇所)があるため、例えばひとつの稜堡の石垣の死角に敵が入っても、隣の稜堡から視認して射撃できるのです。

 なるほど、義務教育時代に習った時はただ星型で面白いと思っただけのあの「五稜郭」ですが、「城郭」としてそんな設計意図があったとは。クライマックスまで、『ゴールデンカムイ』は知的好奇心を真っ当に刺激しまくってくるのですからたまりません。

 他にも「ヒグマの脳は小さいので頭部を撃っても殺せない可能性がある(あと、ヒグマの土饅頭に埋められた獲物は掘り返しちゃダメ)」「頭部に被弾しても生き残った実例は割とある」「アイヌの子供は6歳くらいまで病魔が近寄らないように、あえて汚い名前で呼ばれる」「タンニンなめしをした皮は濡れた状態で鉄に触れると黒く変色してしまう」「ハゲワシのような巨鳥や黒光りする大蛇の目撃例が実際にあった」……などなど、『ゴールデンカムイ』は私たちに凄まじいエンタメ体験と、普通に生きていれば覚えなかったであろう知識まで与えてくれました。

 アシリパさんの名前ひとつとっても、「(リは小文字)」の注釈ではじめて「そんな文字表記あったんだ」と驚くばかり。『ゴールデンカムイ』は、夢中で読んでいるうちにいろんなまめ知識が身につく最高の「教科書」です。

(片野)

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