「スパロボ」の原作改変で救われたロボットアニメのキャラたち 逆に「不幸」な結末も…
逆に原作より「不幸」になったキャラも…

実はスパロボ補正には逆の面もあります。それは原典のアニメよりひどい目に合うキャラがいること。いわばマイナスのスパロボ補正があることです。
このマイナス補正が必ず毎回あるキャラが『闘将ダイモス』の三輪防人でした。アニメでは数々の犯罪行為のために逮捕されて退場という末路を迎えていますが、『スパロボ』では、ほぼ戦いのなかで死亡するキャラとして知られています。
その理由は、味方でありながら非道な行為の数々におよび、敵よりも憎むべき存在としてアニメでも描かれていたからでした。当時のアニメファンからも、なぜ生きたままなのかとまで言われたキャラですので、『スパロボ』で哀れな末路を迎えるのも、ある意味でファンの期待に応えた結果と言えるかもしれません。
この他にもアニメでは生きのびているのに、『スパロボ』では死亡してしまったことのあるキャラに『機動戦士Vガンダム』のカテジナ・ルース、『機動新世紀ガンダムX』のフロスト兄弟などがいます。根っからの悪役は生きていても仲間になることはむずかしいと判断されたのでしょう。
もっともカテジナは、最新作の『スーパーロボット大戦30』で、よもやの改心して味方への参入という展開を見せてくれました。最近ではジェリド・メサやヤザン・ゲーブル、バーン・バニングスといった敵役も仲間入りすることもあったので、今後はスパロボ補正でどんなキャラが味方へとなるか想像もできません。
こういった敵キャラへのマイナス要素はありましたが、多くのスパロボ補正は前述の通り、プレイヤーにハッピーエンドを迎えさせるための悲劇回避が目的です。たとえばアニメでは全滅エンドを迎えた『伝説巨神イデオン』や『宇宙戦士バルディオス』は、原典通りのバッドエンドも用意されていますが、それとは別に登場人物が誰ひとり死なないハッピーエンドが迎えられるようになっていました。
これらの原作改変という手法を快く思っていないファンも少なからずいると思いますが、『スパロボ』はゲームならではのハッピーエンドを用意してくれるのですから、あくまでも「IF」として楽しめばいいのではないかと思います。
最新作『スパロボ30』でも参戦作品の多さからか、これまでにない「IF」の世界が楽しめました。まさかのテム・レイの救済処置など、DLC(ダウンロードコンテンツ)シナリオならではの展開が用意されています。
これからもファンを驚かせるような展開を次々と見せてくれるであろう『スパロボ』シリーズ。はたしてスパロボ補正による、どんなIFを見せてくれるのでしょうか?
(加々美利治)



