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もっと膨らませてほしかった!ジャンプ打ち切り作品の秀逸設定 お菓子で戦うのは斬新!

読者からのアンケートハガキを非常に重視していると言われる「週刊少年ジャンプ」では、アンケート結果が奮わずに始まったばかりでも連載終了してしまう作品も珍しくありません。今回はそんな打ち切り作品を、「この設定は良いと思ったんだけど」「もっと面白くできるはずだった」といった声とともに紹介します。

打ち切られるも、設定には光るものがあった?

密かにファンだった連載が打ち切られたショックは誰しも経験あるはず(画像:写真AC)
密かにファンだった連載が打ち切られたショックは誰しも経験あるはず(画像:写真AC)

「週刊少年ジャンプ」は連載作品が毎週の読者からのアンケートを重視しており、評価が得られない作品は打ち切りとして短期で連載が終了してしまうことも珍しくありません。過去に自分の推し作品の掲載順が後ろになったり、展開が巻いているのを見て「もしかして……」と不安になったことがある人も多いのではないでしょうか。

 今回は、残念ながら連載は終了してしまったものの、そんななかで「この設定は秀逸だった」という声も見られるジャンプ打ち切り作品を振り返ります。

●大怪獣とのバトルや衝撃の展開が話題となった『ジガ -ZIGA-』

 2018年に連載されていた『ジガ -ZIGA-』(原作:佐野ロクロウ、漫画:肥田野健太郎)は、衝撃的な展開が大きな話題となった作品です。

 大怪獣が街を破壊する悪夢に苦悩しながらも、クラスメイトの星羅(せいら)と充実した学校生活を送っていた主人公、コウ。しかし、ある日怪しげな男、万野から自分の夢にしか登場しないはずの大怪獣の存在を知らされ、戦うための「戦士」として力を貸してほしいと言われたをきっかけに、コウの日常は一変しました。最初、万野の話を信じなかったコウでしたが、その後実際に怪獣が現れ街を襲撃、星羅が巻き込まれて死亡してしまいます。さらに、コウが毎晩のように夢で見ていた大怪獣の正体は彼自身であり、星羅を殺してしまったのも自分……という衝撃の事実が明かされるのです。

 序盤からそんな急展開を迎えたものの、その後は中だるみしてしまったという厳しい声も見られます。しかし、コミックス最終巻となる2巻は大怪獣同士のバトルが本格的に始まり、コミックスのレビューでは「打ち切りマンガのクオリティではない」「もったいない」といった声も目立ちました。

 そして同作が注目されたきっかけのひとつは、人類に敵対する「命令者」と呼ばれる敵キャラたちです。大怪獣を操る15人の命令者たちは、全員色の名前を持ち、各々が帽子を被っているという特徴がありました。

 その中のひとり「命令者白(めいれいしゃホワイト)」は、つばの広い帽子とワンピースを身につけた、不思議な美少女。序盤からコウの前に現れ、謎めいたセリフを残すこのキャラクターは登場時ネット上で急激な人気を集め、「命令者ちゃん」と呼ばれるブームも巻き起こしています。

「もし打ち切られてなかったら、大迫力のバトルも、キャラの深掘りも見られたのに」と『ジガ -ZIGA-』の終了を惜しむ声は今も少なくありません。

●小学生たちが学級会の場でバトル? 『学糾法廷』

 2015年に連載されていた『学糾法廷』(原作:榎伸晃、漫画:小畑健)は、小学校で発生した問題を、小学生たちが裁判で解決しようとする推理漫画です。趣味が「論破」というクセが強めな主人公、犬神暴狗(いぬがみアバク)と、自称「美少女検事」の判月鳳梨(はんづきパイン)をはじめとする弁護士と検事たちの熱いバトルが、美麗なイラストで知られる小畑健先生によって描かれています。

 国から派遣された検事と弁護士である小学生ふたりが、証拠を集めたうえで「学糾会」で真実を明らかにするという「学糾法廷制度」が行われる設定は、バトルやギャグが多いジャンプにおいて異色の作品でした。さらに「学糾会」と言えど、「極刑」として問題児が集まる小学校に転校させられる可能性もあるシビアな設定はなかなか衝撃的です。

「小学校が舞台なので起こる事件のスケールが小さい」といった声があった一方、「小学生の弁護士と検事が学校で争うという発想はありそうでなかった展開で興味深い」「事件や刑罰も小学生らしくてあまり暗くないから読みやすい」という意見も見られました。ミステリーマンガといえば少年誌といえど殺人事件を中心に凄惨なシーンが描かれることもありますが、『学糾法廷』は物々しい事件もなく、小学生でも安心して読める作品です。

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