「大ベルセルク展」銀座で開催中 ファンとともに「最終回」に向かう覚悟も体感!
生前の三浦先生の映像も見られる

年代記17の奥には、今回が初の展示となるガッツのフィギュアが鎮座し、ファンを出迎えてくれます。その他にも、イシドロやシールケなどの躍動感あふれるフィギュアや数々の名シーン、単行本のカバーイラストなど、ベルセルクの世界を彩るさまざまなアートを眺めながら先に進むと、やがて三浦先生が仕事に使っていた机にたどり着きます。
クリエイターが自らの発想を導き出すために使っていたさまざまな書籍が並べられており、ここから世界中のファンを熱狂させた作品が生まれ出たことに感慨を覚えるでしょう。さらにそのすぐ脇には三浦先生のインタビュー映像が流されており、在りし日の先生のエネルギッシュな姿を垣間見ることができるようになっています。
すべてのコーナーを観終えたところでたどり着くのが、ベルセルクの美麗なデザインをふんだんに使用したグッズコーナーです。特に今回の「銀座Edition」では、数量限定の複製原画が販売されており、どれも非常に高価ではありますが最新の3D印刷技術によって醸し出されるリアリティは、平面ではなかなか再現しきれないハイレベルなものとなっています。
また、展覧会場と同じ8階レストランシティのMGカフェでは『ベルセルク』をイメージしたコラボメニューが提供されています。覇王の卵を浮かべた「異界への喚びフロート」やガッツをイメージした「黒い菓子」など多数の個性的なメニューは、きっとファンを満足させてくれるでしょう。コラボメニューを注文した方にはオリジナルコースター(全7種)のうち1枚がランダムでプレゼントされます。「限定数に達し次第終了」となっているので興味のある方はお早めにどうぞ。
三浦先生が他界してから1年半弱が経ちますが、『ベルセルク』は盟友である森恒二先生と三浦先生のお弟子さんである「スタジオ我画」のメンバー、そして白泉社の方々により奇跡的な連載再開が実現しており、本来見ることは叶わないはずの最終回へ向けて再び歩み始めています。今回の展覧会はただ過去を振り返るだけではなく、『ベルセルク』を愛するすべての人びとが、ともに未来へと向かう覚悟を形にしたイベントなのかもしれません。
(早川清一朗)
※「大ベルセルク展 ~三浦建太郎 画業32年の軌跡~ 銀座Edition」は、松屋銀座 8階イベントスクエア(東京都中央区銀座3-6-1)にて、2022年10月4日(火)まで開催中。
開催時間:10:00~20:00、10月2日は19:30まで、最終日は17:00まで(入場は閉場の1時間半前まで)。