2022秋アニメ・話題作に埋もれた「もったいない」3作　実際に見たら面白すぎた！

見ないなんてもったいない！　今や王道として愛される「なろう系アニメ」が今期も豊作！

『SPY×FAMILY（スパイファミリー）』、『チェンソーマン』、『機動戦士ガンダム 水星の魔女』など、毎話トレンドになる話題作が豊富にそろっている2022年10月放送開始の秋アニメ。これらの人気作が面白いのは言うまでもないことですが、今期はほかにも気になる作品が数多く放送されています。そこで本稿では、話題作に埋もれてしまっている秋アニメから、実際に視聴して気になった3作品をピックアップしてご紹介します！

●『悪役令嬢なのでラスボスを飼ってみました』

　ひとつめは、『悪役令嬢なのでラスボスを飼ってみました』。小説投稿サイト「小説家になろう」で連載されていた小説が原作で、角川ビーンズ文庫より同名のライトノベル（著：永瀬さらさ、イラスト：紫真依／KADOKAWA）が刊行されています。アニメは2022年10月1日より放送中です。

　本作品の主人公は、夜会で突然婚約破棄を言い渡された公爵令嬢、アイリーン・ローレン・ドートリシュ（CV：高橋李依）。しかしアイリーンはこの瞬間、前世でプレイしていた乙女ゲーム『聖と魔と乙女のレガリア』の世界に転生していること、自分は悪役令嬢であることに気付きます。そこで彼女は、自身の破滅エンドを回避すべく、ラスボスである魔王クロード・ジャンヌ・エルメイア（CV：梅原裕一郎）を攻略することに。

　アイリーンは、自身の「破滅エンド」を避けるためとはいえ、突然魔王城に乗り込みクロードに「わたくしと結婚していただきたいの」「幸せにしますわ」と真正面から求婚する凄まじい行動力の持ち主です。最初は困惑していたクロードですが、彼女の真っ直ぐな性格や侯爵令嬢としての手腕、魔物相手にも平等に接することのできる強さや優しさに、次第に惹かれていきます。アイリーンがどこまでやれるのか、クロードとどうなっていくのか、ぜひとも最後まで見守りたい作品です。

●『陰の実力者になりたくて！』

　ふたつめは『陰の実力者になりたくて！』。こちらも小説投稿サイト「小説家になろう」で連載されていた小説が原作で、エンターブレインより同名の単行本（著：逢沢大介、イラスト／KADOKAWA）が刊行されています。アニメは2022年10月5日より放送中です。

　本作品の主人公は、「影の実力者」を目指して日々鍛錬していた最中で交通事故に遭い死亡し、魔法のある異世界へ男爵家の息子、シド・カゲノー（CV：山下誠一郎）として転生した少年。シドは前世でつちかった真の実力は隠し、普段は才能豊かな姉の陰に隠れた平凡な魔剣士見習いを演じています。が、影では盗賊を襲って金品を強奪し、その先で出会ったアルファ（CV：瀬戸麻沙美）をはじめとした少女たちを配下に置き、自身で考えた強大な悪の組織「ディアボロス教団」と戦うべく「シャドウガーデン」を結成！？

　ディアボロス教団との戦いうんぬんは、すべてシドの妄想で、アルファたちはシドの妄想に付き合ってくれているだけ――のはずでした。しかし、実は本当に存在する悪の組織だったのです。シドはこれを知らないままに、凄まじく適当で的確な言動を繰り返し、無自覚にディアボロス教団に迫っていって――。いわゆる中二病が世界を救う、主人公以外はシリアス、というシュールさがクセになる作品です。

●『虫かぶり姫』

　最後は『虫かぶり姫』。こちらも小説投稿サイト「小説家になろう」で連載されていた小説が原作で、アイリスNEOより同名の単行本（著：由唯、イラスト：椎名咲月／一迅社）が刊行されています。アニメは2022年10月6日より放送中です。

　本作品の主人公は、何よりも本が好きな侯爵令嬢、エリアーナ・ベルンシュタイン（CV：上田麗奈）。エリアーナはあるとき、王太子クリストファー・セルカーク・アッシェラルド（CV：木村良平）に、「私の婚約者という責務を負う代わりに、私はあなたの自由の時間を守ってみせよう」と恋愛感情抜きの婚約を持ちかけられます。彼女は王家の秘蔵書が納められている「王宮書庫室」で本を読み放題、という言葉につられて受諾。婚約者として過ごすことになります。

　しかし4年後、エリアーナの身の回りに良くない変化や騒ぎが起き始めます。そしてついに、王太子の婚約者の座を狙う子爵令嬢アイリーン・パルカス（CV：七瀬彩夏）の罠にはめられて――。でもこれは、実はすべてクリストファーの手のひらの上。この騒ぎの真相、逆転劇には、心が温かくなること間違いなし！　今後の展開も気になるところです。

＊　＊　＊

　以上、超話題作以外でも面白い3作品をご紹介しました。このほかにも、まだまだ気になる作品が盛りだくさん！　この秋も、アニメでいろんな世界をのぞいてみてはいかがでしょうか。