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『水星の魔女』でも? 物語の分岐点となった、21世紀『ガンダム』衝撃トラウマシーン

時には生きのびることで、さらなる悲劇が起きることもあった

『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』 (C)創通・サンライズ
『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』 (C)創通・サンライズ

 続いては『機動戦士ガンダム00』です。衝撃というものは何もキャラの死亡イベントだけではありません。時には生きのびたことから過酷な展開が待ち受けることもありました。

 その悲劇の被害者だったのがルイス・ハレヴィです。当初のルイスはわがままなお嬢様で、恋人の沙慈・クロスロードを振り回す、戦争とは無縁の少女でした。番組当初から中盤は、物語の大筋とほとんど接点のない民間人だったのです。

 そのルイスの運命が激変したのが、故郷に戻った時でした。ルイスはネーナ・トリニティの乗るガンダムスローネドライがいたずらで放った攻撃に巻き込まれ、家族を失って自身も重傷を負ってしまいます。駆けつけた沙慈が元気づけようとルイスが欲しがっていたリングを差し出すのですが、その時すでにルイスはリングをはめるための左腕を失っていました。

 再生医療が発達した世界だったため、本来なら元通りにできるはずでしたが、毒性のある擬似GN粒子を浴びたことで細胞障害を起こし、ルイスの腕は失われたままになってしまいます。

 ルイスは『2nd』シーズンで、左腕を機械仕掛けの義手にして軍に志願。自分のような悲劇を繰り返させないために戦うことを決意しました。しかし、そのことを利用されたルイスは、復讐心からガンダムと戦うようになります。

 最終的には真のGN粒子の効果である「トランザムライザー」によりルイスの心と体は復調し、物語はハッピーエンドを迎えました。ちなみにルイスは当初は死亡させられる予定でしたが、「生きることで自分の罪と向き合う」というコンセプトにより奇跡的な復活を遂げたそうです。

 このように、『ガンダム』は最終的なカタルシスのために悲劇的展開が用意することがほとんどですが、時には悲劇の前段となる悲劇もありました。それが『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』中盤での展開です。

 もともと若者たちの危うい姿が描かれ、幾度も凄惨な場面があった本作でしたが、なかでも筆者が印象的だったのが物語の中心となる「鉄華団」の後ろ盾だった「タービンズ」のメンバーが相次いで退場したことでした。

 この退場劇は両組織が所属していた「テイワズ」での覇権争いが原因です。これによりタービンズのリーダーである名瀬・タービンはメンバーを逃すために敵艦に特攻して死亡しました。

 さらに、生き残ったメンバーにも悲劇が起こります。今度は鉄華団を挑発するため、戦いの場を去ったラフタ・フランクランドが刺客の凶弾により命を散らしました。これによって鉄華団は怒りを抑えきれず、タービンズの弔い合戦に臨み、その仇を見事に果たします。しかし、この事件が鉄華団の後ろ盾を奪い、破滅的な道を歩ませることになりました。

 この他にも、『ガンダム』作品では多くの悲劇的展開が物語の転機になったことがあります。はたして『水星の魔女』ではどんな転機がやって来るのでしょうか? 「株式会社ガンダム」の今後がどうなるのか見守っていきたいと思います。

(加々美利治)

【画像】すでに『水星の魔女』でもトラウマ? 悲劇のキャラ(5枚)

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