マグミクス | manga * anime * game

『ワンピ』カリブーはクズだけど「いいキャラ」? 「重要機密知りすぎ」な側面も

『ONE PIECE』の敵キャラであるカリブーは、かなり非道な行動をとりながらもなぜかファンから愛されています。実は重要な秘密を知っている存在でもあるため、ネット上では「実はカギを握るキャラなのでは?」との意見もありました。

扉絵シリーズの存在が大きい!? カリブーがただの悪役で終わらない理由

カリブーが初登場する『ONE PIECE 15thシーズン 魚人島編 piece.1』DVD(エイベックス・ピクチャーズ)
カリブーが初登場する『ONE PIECE 15thシーズン 魚人島編 piece.1』DVD(エイベックス・ピクチャーズ)

 個性的なキャラクターが次々と登場する『ONE PIECE』には、敵として登場しながらも、なぜか読者に人気のあるキャラもいます。カリブー海賊団の船長であるカリブーもそのひとりで、ファンの間でたびたびカリブーのことが話題に上がっているようです。

 実は麦わらの一味との付き合いもかなり長く、最近では「ワノ国編」で再登場してルフィを手助けする活躍も見せました。ファンも「取り引きありきといえど、立ち回りは普通に優秀」「クズだけど機転が利く」と評価せざるを得ない様子です。

※この記事は『ONE PIECE』の単行本未収録、未アニメ化の内容を含みます。ご了承の上お読みください。

 カリブーは「2年後」のシャボンディ諸島で、懸賞金2億1000万ベリーの海賊「濡れ髪のカリブー」として初登場しました。「偽麦わらの一味」に騙されて傘下に入り、海軍の攻撃を受けるなど、最初から残念な一面を見せています。その後、「魚人島編」でも、内部から麦わらの一味を潰そうとしたり、人魚を誘拐しようとしたりと、かなり非道な行動をとっていました。

 ルフィに負けた後、一度は本誌から姿を消したものの、扉絵シリーズ「カリブーの新世界でケヒヒヒヒ」で再登場。46話にわたる老婆との人情味あふれるストーリーは、「普通にいい話」「憎めないよなぁ」と、好意的に受け入れるファンも少なくありません。ちなみに、扉絵シリーズのストーリーのなかで当時百獣海賊団に所属していたドレークに接触して捕まっており、そこから「ワノ国編」での再登場につながっています。

 またカリブーは麦わらの一味に帯同することが多いため、しらほしが古代兵器「ポセイドン」であること、古代兵器「プルトン」が「ワノ国」にあることなども知っている上に、樽に詰められた状態とはいえ、ルフィが仲間たちに話した「夢の果て」についても聞いており、かなりいろいろな秘密を知っている存在でもあります。そのためネット上では「あまりに情報を知り過ぎていて、今後が気になる男」「絶対に重要なキャラになる」という声もあり、目が離せなくなっているファンも少なくありません。

 登場から随分経つにもかかわらず、未だ解明されていない謎が多いのも、カリブーの魅力のひとつです。カリブーは古代兵器について知るたびに、「あの人」と呼ぶ人物について言及しています。「魚人島編」では、「あの人」のために、しらほしを誘拐しようとまでしました。

 ネット上では、「あの人」とは誰なのかという考察も盛り上がっており、カリブーが取り入ろうとしている理由にも注目が集まっていました。「ルフィと敵対しそうな勢力って考えたら、やっぱ黒ひげじゃないか?」「今はどうか分からないけど、前は古代兵器に執着していたクロコダイルの可能性もある」「魚人島では古代兵器だけじゃなく、『財宝の山』も手土産にしようとしていたから、それで喜びそうな人物と考えたら、バギーじゃないか?」と意見が分かれているようです。

 加えて、カリブーという名前についても「海賊モノで、『カリブ海』に関連する名を冠した男が重要キャラじゃないわけがない」という意見もあります。カリブーの目的や関連人物は、『ONE PIECE』において今後重要な謎と言えそうです。憎めない人気キャラである彼は、どんな役割を果たすのか、最終的にルフィの敵になるのか、はたまた味方になるのか、注目が集まっています。

(マグミクス編集部)

【画像】意外と重要キャラと接点が多い? カリブーと絡んだ人気キャラ(5枚)

画像ギャラリー