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『ドラゴンボール』ブロリー初登場から30年 リブートでは「キャラ変」に賛否も、根強い最強説

アニメオリジナルキャラながらも『ドラゴンボール』最強談議には必ず名前の挙がるブロリー。ゲームの世界ではさらなる進化を遂げて、最強伝説は今なお続いています。その魅力について解説していきましょう。

アニメオリジナルだからこそ強さに限界のなかったブロリー

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 本日3月6日は1993年に春休みの東映アニメフェア『鳥山明・ザ・ワールドII』内で劇場用映画『ドラゴンボールZ 燃えつきろ!!熱戦・烈戦・超激戦』が公開された日。今年で30年目になります。この劇場版では映画オリジナルキャラとして人気の高い敵役・ブロリーが初登場しました。

『ドラゴンボール』シリーズの劇場用映画第11弾にあたる本作は、孫悟飯が超サイヤ人になっていることからセルゲーム直前の時系列とする文献もあります。しかし、設定などに矛盾があることからあくまでも映画ワールドであり、本来の時間軸とは別と考えたほうがいいでしょう。

 この作品で登場する敵役のブロリーは前述のように劇場版用に生み出されたアニメオリジナルキャラです。そのため、原作やそれをもとに製作されたTVアニメ版には登場していません。しかし、その知名度はアニメオリジナルキャラのなかでも高く、マイナーな原作キャラよりも一般的な知名度があるキャラでした。

 その理由は圧倒的な強さにつきます。まず「伝説の超サイヤ人」という設定は、その響きからも強さを感じさせるものがありました。さらに初登場となった本作では孫悟空やベジータ、さらにトランクス、悟飯、ピッコロと同時に戦うという実力者ぶりを見せつけます。

 劇場版の敵キャラは複数人登場して悟空たちと戦うのが普通ですが、ブロリーはそうではありません。あくまでもひとりで悟空たちと戦っていました。しかも悟空たちにない特殊な能力を持っているとか、姑息な手段を使うわけでもなく、あくまでも自分の持った実力だけで圧倒しているのです。

 そうした純粋な強さが人気の秘密かもしれません。劇中シーンを振り返ると、あのベジータを戦う前から戦意喪失させ、悟空には「手加減しろ」とまで言わせます。これまでの敵キャラのなかで、力押しだけでここまでの絶望的な強さを見せつけた敵はあまり例がありません。

 このブロリー、映画オリジナルキャラとしては異例なことに『Z』時代の劇場版に3度も登場しました。これは他に例がなく、後述しますが『ドラゴンボール超』になってからもリブートされて新たなキャラとして作品世界に組み込まれます。

 ブロリーの強さに関して、脚本を担当した小山高生さんは後述のように発言していました。「ドラゴンボール最強の存在」「正攻法では絶対に勝てない相手」「悟空ひとりでは絶対勝てない」……などです。

 そのうえで、次の映画での敵を考える際にブロリーよりも強い敵が考えられず、結果的に3度も登場させることになったそうです。こういった発言があったことから、ファンの間でドラゴンボール最強キャラ談議になると必ずブロリーの名前が挙がりました。特にこの傾向は原作マンガとアニメとの関係をあまり気にしない海外では盛んなようで、同時にブロリーの知名度と人気の秘密となっているようです。

【画像】筋肉デカッ! 「最強説」も根強いブロリーを見る(5枚)

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