『ドラゴンボール』ブロリー初登場から30年 リブートでは「キャラ変」に賛否も、根強い最強説
新形態も追加されて最強伝説は止まらないブロリー

ブロリーの人気は当時から高いものがありましたが、TVアニメとして休眠していた期間に発売されたゲーム版からの設定により、さらに大きなものになっていったところがあります。
映画キャラという理由からか、本来のストーリーに組み込まれることは少なかったブロリー。そのため、ゲームでは隠しボスといった扱いにされることも多く、その強さは最強クラスであることがほとんどでした。アニメオリジナルキャラならではの扱いが、ブロリーの最強伝説を後押ししている感じです。
さらにゲームではIF展開が多いことから、人気の高かったブロリーは本来のアニメでは見られなかった形態へと変身していました。超サイヤ人2、超サイヤ人3、超サイヤ人4、さらに黄金の大猿状態まで登場しています。
サイヤ人のなかでの扱いは悟空、ベジータに続く3番目のポジションになっていると考えられるでしょう。本来なら一度は劇中最強になった悟飯がこのポジションにいてもおかしくないのですが、修行をサボって弱体化したという設定からブロリーに取って代わられた形になっています。
こういったブロリー人気に後押しされた形で、2018年に劇場用映画『ドラゴンボール超 ブロリー』で、4度目の敵役として登場しました。
この劇場版はTVアニメ版『ドラゴンボール超』の続編となっていて、ほかの映画作品とは違ってドラゴンボールの正史となっています。これは映画オリジナルキャラでありながら人気の高いブロリーと、同じく悟空とベジータがフュージョンしたゴジータを正史に組み込もうという試みでした。
そのため、ここで登場するブロリーは原作者である鳥山明先生自らがリブートしたキャラになっており、過去の劇場版に登場したブロリーとは明確な別人という扱いになっています。
このため、ファンの間では賛否が分かれることになりました。赤ん坊の時からその強さをベジータ王に疎まれ、惑星ベジータを父パラガスと共に追い出されるといった基本設定はそれほど変わりませんが、その性格は過去の作品とは大きく異なっていたからです。
過去作のブロリーは自らを悪魔と呼ぶほどの無法者でしたが、新作では一転してやさしい心を持っていました。しかし、戦いになると自我を失って暴走するという形になっています。
そういったことから、過去作の悪魔のようなブロリーを好きだったファンには新作のブロリーは別人にしか見えないのでしょう。もっとも悟空とベジータがふたりがかりで戦っても勝てないという最強ぶりは健在で、こと強さにおいては相変わらずの無双ぶりを新作の劇なかでも見せていました。
ゲームなどでは昨今の流行からか別世界で活躍していたキャラが出ることが多く、悟空やベジータなどが同時にふたりいることも少なくありません。これに倣ってブロリーも旧作と新作のバージョン違いが登場することもあり、リブートされても旧作のブロリーの活躍は終わることはないでしょう。今後、ひょっとしたらさらなる進化形態も登場するかもしれません。
(加々美利治)



