未完成のまま出撃した『ガンダム』機体3選 「偉い人にはわからん」不完全さの魔力とは
ガンダム作品には、数えきれないほどバラエティに富んだ機体が登場します。それらのななかには、未完成のまま出撃することになった機体もありました。未完成機の「不完全さ」に秘められた、不思議な魅力に迫ります。
ガンダム作品を代表する「未完成機」とは?

『ガンダム』作品に登場する、バラエティに富んだモビルスーツ(MS)などの機体に魅力を感じるファンは多いことでしょう。洗練されたフォルムや形態、多彩な武装など、好みのポイントは無限に存在します。
劇中でMSが登場する状況はさまざまですが、時には機体の完成を待たずに出撃を余儀なくされる場面もありました。そういった急ごしらえで出撃した機体には、完成形ではない造形部分だからこそ見る者を惹きつける魅力があります。
今回は、『ガンダム』劇中で未完成のまま出撃した印象的な機体を紹介します。
●ファーストガンダムを象徴する未完成機体
サイド7で最終調整中だったRX-78「ガンダム」に代表されるように、ガンダム作品ではテスト中の機体がやむを得ない事情で実戦配備されるケースは少なくありません。しかし、明らかに未完成とわかる見た目をしながら実戦投入されたのが、『機動戦士ガンダム』に登場した「ジオング」でした。
ア・バオア・クーでの決戦時、このジオングについてキシリアは「80%しか完成していないようだ」と明かしながらも、シャアに搭乗を勧めます。ジオングの完成形が、マンガ『プラモ狂四郎』に登場した「パーフェクトジオング」であるなら、腕部装甲の一部と脚部が装着された状態が、ジオングの完成形と言えるでしょう。
劇中、キシリアやギレンなどがジオングの完成度を「80%」と認識していることに、ジオンの技術者は憤慨します。そしてシャアが「脚はついていない」と尋ねた際に、「あんなのは飾りです、偉い人にはそれがわからんのですよ」と返したのは有名なシーンです。
モビルスーツながら脚部がないため、ジオングのフォルムはモビルアーマーのような独特の形状をしています。それでもアムロのガンダムとの対決では相討ちまで持ち込めたので、ジオンの技術者が言った「現状でジオングの性能は100%出せます」という言葉は正しかったのかもしれません。


