ネトフリ版『ワンピ』は怖そう? 実写化で浮き彫りになった恐ろしい世界観
来たる2023年8月31日(木)、Netflixシリーズ実写ドラマ版『ONE PIECE(ワンピース)』がついに配信されます。ネット上に期待の声が寄せられている一方で、「『ONE PIECE』は実写になると途端に怖くなる」といった声もあるようです。実写化されると、今までポップな絵柄で描かれていた『ONE PIECE』がいかに怖い世界だったのか、気付いた人の意見が続出しています。
実写化された海賊たちのシビアな世界

日本を代表する大人気マンガ『ONE PIECE(ワンピース)』がハリウッドで実写化され、2023年8月31日(木)よりNetflixで配信されます。これに先立ち、7月22日にYouTubeチャンネル「Netflix Japan」で予告映像が公開されました。
その映像を見た人々からは完成度の高さに期待する声、配信を心待ちにする声が出た一方、一部で実写化された『ONE PIECE』の世界に恐怖する人もいたようです。ネット上では「絵柄がポップだから普段は気付かなかったけど、だいぶ転生したくない世界だな」「実写になるとヤバさが増す」「あの絵柄が取り払われるだけで『ONE PIECE』ってこんなにも違って見えるのか」といった意見が数多く見受けられます。
たしかに『ONE PIECE』は、原作者・尾田栄一郎先生の親しみやすい絵柄によって老若男女問わず読みやすい作品ですが、現実的に考えると恐ろしい世界観です。登場人物のほとんどは海賊という名の犯罪者ばかりで、暴行や略奪は当たり前、死と隣り合わせの世界であり、第1話から海賊王ロジャーの処刑シーンや、巨大な化け物「近海の主」によってシャンクスの腕が食いちぎられるシーンが描かれていました。「子供時代のルフィが目元にナイフ刺しちゃう場面、普通に痛そうだし、実写で見たくないな」「ヒグマも実写化したら怖そう」「予告見る限り近海の主が圧倒的な怪獣で怖い」と、序盤の描写にいろんな意見が出ています。
また、特に怖いと言われているのが、「バラバラの実」の能力者・バギーの見た目です。原作のバギーといえば、良くも悪くも騒がしいギャグ要員のキャラクターですが、予告を見る限りジェフ・ウォード演じる実写版のバギーは、ホラー映画に出てきそうな恐ろしいピエロそのものでした。
表情が読めない真っ白な顔、血に濡れたような真っ赤な口元……、そんな見た目のキャラクターが身体をバラバラにして襲い掛かってくるのですから、恐怖以外の何物でもありません。一方で、「街に砲弾ぶっ放す頭おかしい奴だし、これぐらい怖くしたほうがいい」「後の四皇化を見越してか、異様な風格あって実写版も好き」と原作よりも迫力が増したバギーに期待の声も出ています。
ほかにも「東の海編」に登場したボスキャラのひとり、アーロン(演:マッキンリー・ベルチャー)の姿も衝撃的でした。彼はノコギリザメの魚人で、青い肌とノコギリのような長い鼻が特徴です。実写版ではその見た目が忠実に再現されていますが、あまりにリアルな見た目に「もうアメリカンホラーの住人」「本当に申し訳ないが、あの世界で魚人族が差別されるのが理解できた」「尾田っちの絵が可愛いから騙されてたけど、魚人はあの世界の基準でも異形の者なんだよね」と、いろんな意見が出ています。
その他、意外なところでは、3次元に再現された「ゴーイングメリー号」のビジュアルを不気味に感じた人も少なくありません。原作のメリー号といえば、船首にまん丸な目がかわいらしい羊が付いており、マスコットのような扱いを受けていました。
ところが実写版の船首はかなりリアルな羊……というより山羊として再現されており、正直かわいいとは形容できない見た目です。おまけに口をパックリと開けて笑っているようにも見えるため、ネット上でも「実写版メリー号怖すぎない?」「もはや『悪魔崇拝』感が漂ってるな」「悪魔の一味やん」といった声が上がっていました。「実際に木製で船首に羊作ったらああなるのかな」「原作のメリー号をそのまま再現しようとすると、首が細すぎるのかもしれない」など、実写化で今回のようなデザインになったことに納得の意見もあります。
実写版『ONE PIECE』には、尾田先生がエグゼクティブ・プロデューサーとして参加しており、全体を監修しています。ひょっとしたら原作のポップな雰囲気とは、あえて差別化を図っているのかもしれません。
いずれにしてもこれだけ多くの反響があるのは、それだけ実写版『ONE PIECE』が注目されている証拠です。来たる配信日を心待ちにしましょう。
(ハララ書房)