真田幸村もてあましがち? 40周年『信長の野望』の「あるある」プレイ
松永久秀、宇喜多直家、斎藤道三を味方に引き入れがちだが?
●勢力を拡大していくと、城を治める武将が突如死んで空き城になりがち

『信長の野望』のプレイ終盤は、敵対する勢力の前線に多くの有能武将を配置しつつ、次の合戦にはどのような武将を送り込むかと楽しい考えがめぐります。
一方で、敵勢力と隣接しない後衛の制圧済みの城には、それぞれ文官、もしくはそれほど有能ではない武将を配置し、内政をAIに委任して放置してしまいます。これを長らく続け、ふと気付いた時に確認すると、配置している武将が全員寿命で死亡し、いつの間にか「空き城」になってしまうのもよくあるパターンです。
●自分で撒いたメタ行為に萎えがち
ゲームスタート時は、シナリオにもよりますが、織田家、武田家のような有力大名以外は配下の武将の数も、高い能力を持つ武将も少ないため、何はなくとも人材確保が急務です。そこで狙われることが多いのが、史実でも「不義理」な人物、たとえば松永久秀、宇喜多直家、斎藤道三などです。
初期に設定するゲームレベルやプレイする大名との相性にもよりますが、こちらが小国であってもわりとあっさりと味方になってくれます。こうして優秀だけど不義理、という「アベンジャーズ」が結成され、強国になっていくのです。自分で招いた事態ですが、いつしか「ヌルゲー」になっていき、史実とも乖離してリアル感が失われ、どこか冷めていきます。
また、『蒼天録』は謀略が大きな役割を持ち、忍者が八面六臂の活躍をしました。その仕事のひとつに「暗殺」があり、邪魔な武将を葬り去ります。もちろん成功率100%ではないどころか、確率は低いですが、攻略ににっちもさっちもいかない場合は、禁断のリセットで時を戻しアンチを葬るまで繰り返してしまうのです。
そんなプレイで成功しても意外とうれしくはなく、武将を殺してしまった、というよりも減らしてしまったという罪悪感に囚われてしまい萎えてしまいます。
上記の「不義理アベンジャーズ」もそうですが、自分のさじ加減で撒いた「メタ行為」なのに、ふと我に返ってしまうというパターンです。
(南城与右衛門)