「意外なクソデカ感情」「いい奴やん」 『ワンピ』最終章で株を上げたキャラ
『ONE PIECE』原作は最終章に突入し、熱い展開が繰り広げられています。そのなかで、最近読者からの株を上げた数人のキャラクターがいました。
長年胸に秘めていた思いを語ったバギー

※この記事では単行本未収録の『ONE PIECE』最終章で描かれている内容を含みます。
「週刊少年ジャンプ」で連載中の『ONE PIECE』(作・尾田栄一郎)では、「新世界編」より以前に登場している「古参キャラ」が最近になって意外な一面を見せ、株を上げています。「古参キャラ」が最終章で違う一面を見せるのも長期連載ならではの面白さです。この記事では、そんな「意外なところで株を上げたキャラクター」について紹介します。
●道化のバギー(現在は「千両道化のバギー」)
若い頃はシャンクスとともにロジャー海賊団で見習いをしていたバギーは、王下七武海を経て、「ワノ国編」でカイドウとビッグ・マムが倒された後は四皇のひとりとなっています。
初登場時に占領していたオレンジの町でルフィに倒されてからも、たびたびルフィの目の前に現れ、ときにはルフィの命を狙ったり、また別のときにはルフィと共闘するはめになったりと、なにかと本編に絡んでくる古参キャラクターのひとりです。
そんなバギーは、強運によってあまりにも出世してしまい、不本意ながら形上の配下になった元王下七武海のクロコダイルとミホークからは何度も痛めつけられていました。しかし、第1082話で長年胸に抱いていた「ある想い」を吐露したことで、読者からの株が上がっています。
バギーは、シャンクスとともにロジャー海賊団の見習いをしていたころ、同じ見習いの立場にいるシャンクスが「有望すぎ」て、自分の夢を捨ててしまったことを明かしました。
しかし、現在は四皇であるシャンクスと、まがりなりにも肩を並べるところまで成り上がっています。そんなバギーは一度は諦めてしまった「海賊王になる夢」を再び叶えようと、部下たちに「取りにいくぞォ!!!『ひとつなぎの大秘宝』!!!!」と宣言するのでした。
クロコダイルとミホークにボコボコにされていた状態からバギーが見せた情熱に、SNS上ではファンからの「バギーがシャンクスにこんなクソデカ感情を持ってたの、よすぎる」と、腐れ縁のふたりの関係性に歓喜した声があがっています。
また「バギーにとってシャンクスこそが宝の地図だったんだね」「シャンクスに敵わないと思って一度は諦めたけど、もう一度夢に向かって進むと決めたバギーはカッコよかった!」など、バギーを応援したくなったという声が多くみられました。
●ワポル
ドラム王国の元国王であり、現役時代は国民に悪政をおこない、その後追放されたワポルは、現在「悪ブラックドラム王国」の王として世界会議に参加していましたが、アラバスタ王国の国王ネフェルタリ・コブラが殺害されるところを目撃してしまいます。
コブラの死に対し、ワポルは「コブラの奴死にやがった……嫌いだが……これを喜ぶほど落ちてねェ」と呟き、それを目撃した自分の身を守るため、その場から逃亡を図りました。
しかし、ワポルが逃げ込んだ先ではコブラの娘・ビビがCP0のメンバーによって拘束されていたのです。ビビは口封じのために、天竜人の誰かに「飼われる」ことになっていました。そこへ偶然飛び込んできたワポルに対し、ビビは「ねえワポルどこまで行くの!?わたしも行く!!連れてって!!!」と頼み、ふたりはそのまま逃亡したのでした。
その後、「何を見たの?ワポル」というビビの問いに、ワポルは「言えるか!!お前には一番言いづらいわ!!」と答えます。父を亡くしてしまったビビを気遣う言葉に、SNS上では「普通の人間らしい心があることに感動した」「そもそも助けずにひとりで逃げそうなイメージだったのに」と、元の印象が悪かった分、人間らしい行動をしたワポルを評価する声があがっていました。
●黄猿(ボルサリーノ)
また、1091話では、海軍本部大将・黄猿と、Dr.ベガパンクのボディーガード・戦桃丸の戦闘シーンが描かれました。黄猿とベガパンクは戦桃丸が幼い頃からの友人関係にあり、戦桃丸も黄猿を「オジキ」と呼んで慕っています。
同話では、黄猿が幼い頃の戦桃丸を思い出し、「かわいかったねェ……」と切なげに微笑む場面も描かれました。
常に冷静で、大将たちのなかでも捉えどころのなかった黄猿が見せた切ない表情に、SNS上では「戦桃丸と黄猿のバトルは切ない」「ずっと飄々としていた分、ギャップでグッとくる」など、戦わざるを得ない黄猿と戦桃丸の関係に同情の声が多くあがっていました。
(LUIS FIELD)