新作『グレンダイザーU』にファンが一喜一憂するワケ マジンガーZの「かませ犬」扱いに賛否?
2024年放送予定のアニメ『グレンダイザーU』について、次々と発表されるキャラクターとメカにファンは一喜一憂しています。リメイク作品特有の大きな変化が、ファンの間でも意見を二分することになりました。
「マジンガーZ」登場でファンの意見は真っ二つに

来年の2024年からスタートが予定されているアニメ『グレンダイザーU』は、かつての人気ロボットアニメ『UFOロボ グレンダイザー』(1975年放送)のリメイク作品です。その期待からか、新たな情報が出るたびファンの間では話題に上っていました。
『グレンダイザー』は、国内よりも海外の方が人気の高い作品とまで言われ、世界的にも注目されています。しかしながらリメイク作品の常で、前作とは違った部分に賛否両論が集まりがちです。特に議論が起こった部分に注目してみましょう。
もっともファンが注目した変更点は、「マジンガーZ」の登場でしょうか。本作のメインキャラのひとりである兜甲児が『グレンダイザー』本編以前、『マジンガーZ』で主人公のときに乗っていたスーパーロボットです。旧作ではグレンダイザーと共演することはなく、今回が初の共演となります。
ちなみにデザインと色が旧アニメ版と違いますが、これは『U』に登場するマジンガーZはマンガ原作版がベースだからです。腹部が凹状になっている点や、ホバーパイルダーが白い点、シルエットが十字架のように見えるジェットスクランダーなど、原作マンガのデザインを引き継いでいます。
もともと旧作での甲児は「TFO」という自作のUFOに乗っており、後にグレンダイザーと合体するダブルスペイザーに乗り換えていました。ところが、かつての主人公として脇役に甘んじていることが許せない人も少なくなく、甲児がマジンガーZに乗って活躍することを望んでいたファンは当時から多くいます。
そういう点では今回のマジンガーZ登場を喜ぶ人もいましたが、その気持ちを裏切るような画面が特報にありました。それは、Zの首を持つグレンダイザーの姿。どうやらZは初期の段階で破壊されるようなのです。
実は発表されたイントロダクションで「円盤獣を前に苦戦を強いられる」とあり、この窮地にグレンダイザーが現れるとありました。つまりマジンガーZは登場するものの、物語開始直後にリタイアとなりそうです。
これに関してさまざまな意見がありました。「こんな形なら登場させない方がいい」「何はともあれ出てくるだけで満足」「物語終盤でのリベンジに期待」などです。ひとつだけ言えるのは、やはり元祖スーパーロボットと言われるだけあって、マジンガーZへの注目は飛び抜けて高いということでしょうか。
しかしマジンガーZが活躍してしまうと、本来の主役ロボであるグレンダイザーがかすんでしまいます。ここのサジ加減はむずかしいとしか言えません。逆にマジンガーZがボロボロになるほどの相手を、ボコボコにするグレンダイザーという描き方が、物語の導入部として燃える展開と言えるでしょう。
思えば旧作でもマジンガーZはボロボロになることで、次回作の主役ロボ「グレートマジンガー」の強さを引き立てた実績があります。その再現だとすると、終盤でリベンジの機会もゼロではありません。その時の活躍に期待したいと思います。
ちなみに、その「グレート」は今回出番があるのでしょうか? それも気になるところです。