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問題作『ルパン三世 GREEN VS RED』が追求した、「真のルパン像」とは

緑ジャケットのルパンと赤ジャケットのルパンが、真のルパンの座を賭けて対決する『ルパン三世 GREEN VS RED』(2008年)。シリーズ40周年を記念して制作された本作は、今なおファンの間で物議をかもし、異色を放っています。そして、名作と名高い『カリオストロの城』との意外なつながりも……? 2019年12月6日公開の映画『ルパン三世 THE FIRST』の予習にどうぞ。

ルパン三世が多すぎる!?  40周年記念のOVAとして制作

アニメ『ルパン三世 GREEN VS RED』Blu-ray(VAP)
アニメ『ルパン三世 GREEN VS RED』Blu-ray(VAP)

 山崎貴監督の映画『ルパン三世 THE FIRST』が2019年12月6日(金)に公開され、ファンの熱もますます高まっていることと思います。1967年の原作マンガの誕生以来、50年以上にわたってマンガ、アニメ、実写、舞台、ゲームなどで幅広く展開する「ルパン三世」シリーズのなかでも、2008年に発表された『ルパン三世 GREEN VS RED』は、今なおファンの間で論議を呼んでいる問題作です。

『ルパン三世 GREEN VS RED』(以下、GREEN VS RED)は、真のルパンの座をかけて緑ルパンと赤ルパンが対決するという内容です。ここでいう「問題作」とは、単に賛否両論が分かれているというだけでなく、観た者に「ルパンとは何者か?」という問題を投げかけてくる、別の意味での「問題作」でもあるのです。

 時代は現代、舞台は長く不況が続く東京。ある日、ルパン三世が万引きの現行犯で逮捕されたというニュースが流れます。すると世界中に散らばっていた数百人のルパンが東京に集結します。捕まったルパンに、「俺の名を汚すんじゃねえ」と訴えるために。この世界では、ルパン三世の名は個人のものではなく、無数の泥棒たちがルパン三世を名乗り、各地でヤマを繰り返していたのです。

 誰でも緑もしくは赤のジャケットを着れば、つまらない現実から抜け出してデカいヤマを踏める男になれる……そんな憧れを持つ者は多く、中華料理屋でアルバイトの日々を過ごしていたヤスオもそのひとりでした。あることがきっかけで緑のジャケットを手に入れたヤスオは、自分こそが “本物”のルパンになろうと、民間の軍事組織“ナイトホークス”が所持するお宝“アイスキューブ”を盗むことを計画。そのカギを握る少年と勝鬨橋で接触した時、そこに赤いジャケットを着たルパンが現れて……。

【画像】『GREEN VS RED』から大きく広がった? 多彩な「ルパン像」(6枚)

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