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そこには悲恋しかないのか? 「ガンダム」シリーズの強化人間に待ち受ける残酷な末路

自らの生きがいを見つけた強化人間

エラン・ケレスこと強化人士4号と、その搭乗機「ガンダム・ファラクト」。画像は角川コミックス・エース『小説 機動戦士ガンダム 水星の魔女(2)』(KADOKAWA)
エラン・ケレスこと強化人士4号と、その搭乗機「ガンダム・ファラクト」。画像は角川コミックス・エース『小説 機動戦士ガンダム 水星の魔女(2)』(KADOKAWA)

●強化人士4号/5号(仮名:エラン・ケレス) 『機動戦士ガンダム 水星の魔女』

 シリーズ最新作『機動戦士ガンダム 水星の魔女』にも、「エラン・ケレス」こと「強化人士4号(以下4号)」という強化人間が登場しています。

 本物の「エラン」の影武者として、アスティカシア高等専門学園に通う彼は、寡黙でミステリアスな性格のキャラクターでした。しかし面倒見の良さもあってか、学園に転校してきたばかりだった主人公の「スレッタ」が悩んでいると、すかさず助け舟を出します。そうした4号の親切な態度もあって、スレッタは心を動かされ、ふたりで外出する約束も交わす仲となっていきました。

 ところが4号は、課せられた任務の成果を上げられなかったことが災いし、自身を作り出したペイル・テクノロジーズ社に処分されることになります。

 最期の時を迎える4号は、「ハッピーバースディ」の歌を口ずさんでいました。それはかつてスレッタが「誕生日などない」という4号に向け、「今日を誕生日に」と歌っていたものです。そのような状況などつゆ知らず、4号との外出の待ち合わせ場所で彼を待つスレッタもまた、同じ歌を口ずさむのでした。スレッタ、4号、ふたりの姿と歌が重ねられていき、やがて4号を焼却するビームの光に、スレッタの見上げる青空(の映像)が交錯します。悲しい展開に衝撃を覚えた視聴者も多かったでしょう。

 その4号の後を継いだ強化人士5号もまた、悲しい別れを経験することになりますが、それでも多少はマシな結末を迎えます。

 地球からやってきた「ガンダム」のパイロットである「ノレア」の「使い捨ての駒」という、自身と似たような境遇に5号は共感を覚えるものの、やはり戦いのなかでノレアは死んでしまいました。やがて物語が幕を下ろすなか、ノレアの残した地球の風景画の場所を探す5号の姿が描かれます。「エランの影武者」という役割から解放され、5号はようやく自分の足で自身の人生を歩み始める、という最後でした。

 フォウを始めとして悲劇的な結末を迎えた強化人間が多いですが、5号のように未来を見つけた強化人間もいます。強化人間だからといって必ずしも悲劇的な結末を迎えているとは限らないようです。

※記事の一部を修正しました。(2023年12月28日 20:43)

(LUIS FIELD)

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