いまこそイッキ観『MFゴースト』の実物で見る「86」とライバルたちのやべぇクルマ!
2ndシーズンを控えるアニメ『MFゴースト』、今から1stシーズンを視聴するなら、レース展開がわかりやすいイッキ観がおすすめです。もちろん登場するクルマの予備知識があればより楽しめる、というわけで解説していきます。
アニメ1期の登場マシンをチェックしてみよう
2023年秋に1stシーズンが放送されたTVアニメ『MFゴースト』は、1990年代から2010年代にかけて大ヒットしたマンガ『頭文字D』の世界観を受け継ぐ、しげの秀一先生による同題マンガ(講談社「ヤングマガジン」連載中)を原作とする作品です。1stシーズン終了直後ではあるのもの、2ndシーズンも予告され、ますます注目度は高まるばかりとなっています。
本作において主人公の駆るクルマがトヨタ「86」というのは、『頭文字D』の「ハチロク(AE86)」を継承しているものの、ライバルは輸入車が中心です。身近な国産スポーツの「86」が、スーパーカーと呼ばれるような超高性能マシンといかに戦っていくのかも見どころのひとつとなります。
というわけで、アニメ1期の範囲のおもな登場車種を見ていきましょう。
まずは、カーナンバー1を背負うポルシェ「911 GT3(991型)」、ドライバーは、決して無理をしないベテランの風格漂う37歳の「石上風神」です。
「911」は、エンジンを後ろに載せる、ポルシェを代表するスポーツモデルになります。なかでも「GT3」は「市販レーシングカー」とも呼ばれるように、メーカーが走りを磨き上げたグレードです。4リッターの水平対向6気筒エンジンは、過給機なしで最高出力368kW(500馬力)を発生させます。マグネシウムのルーフやカーボンのフロントフードなど軽量化も万全です。価格は2015年の発売当時で2530万円、閉鎖された公道を舞台とする『MFゴースト』でチャンピオンナンバーを背負うだけの実力を備えた1台でしょう。
続いてゼッケンナンバー2、つまり、昨年の年間ランキング2位を獲得しているのがフェラーリ「488GTB」で、ドライバーはMFGきってのプレイボーイといわれる「赤羽海人」(26歳)です。マシンだけでなく、その腕前の高さにも定評があります。
「488GTB」は、3.9リッターのV8ターボ・エンジンを運転席の後ろに搭載する、いわゆるミッドシップ・カーです。そのエンジンは492kW(670馬力)ものパワーを絞り出します。パワーと優れたハンドリングだけでなく、優美なルックスを備えているのも、このマシンの特徴です。価格は2016年モデルで3070万円となります。