歴代ガンダムの「記憶に残る欠陥機」3選 想定外の活用に驚いたケースも?
ガンダム作品に登場する機体のなかには、最初から欠陥を抱えているものもありました。そのなかには致命的な欠陥がある機体だけでなく、意外な方法でその欠陥を有効活用したケースもあります。今回は、歴代のガンダム「特徴的な欠陥があった機体」について振り返ります。
致命的? 活用可能? さまざまな欠陥があった「ガンダム機体」

長い歴史のあるガンダム作品には、数えきれないくらい多くの機体が登場します。そのなかには、さまざまな欠陥を抱えている機体もありました。
致命的な欠陥があった機体といえば、試験飛行中に空中分解事故を起こした「ヅダ」や、爆発事故を起こした「グフ飛行試験型」などが知られています。
程度の差はあれど、ほかにもさまざまな欠陥を抱えた機体があります。今回は特徴的な「欠陥」があった機体を振り返ります。
●ビグ・ザム(機動戦士ガンダム)
『機動戦士ガンダム』に登場したモビルアーマー「ビグ・ザム」は、宇宙要塞ソロモンを巡る戦いでドズル・ザビが搭乗し、連邦のモビルスーツを蹂躙(じゅうりん)した機体です。
大型メガ粒子砲に加え、多数のメガ粒子砲による圧倒的な高火力を誇るうえに、Iフィールド・ジェネレーターを備えることでビーム兵器を無効化するという、強力な機動兵器でした。
しかし、そんなビグ・ザムは運用するにおいて致命的な欠陥を抱えていました。多数のメガ粒子砲の使用やIフィールドを発生させるために4基の超大型熱核反応炉を搭載していますが、宇宙空間での冷却能力に大きな問題があったのです。
そのため、実際のビグ・ザムの稼働時間はわずか15分から20分程度しかありませんでした。
作中、ドズルは「ビグ・ザムが量産のあかつきは連邦などあっという間に叩いてみせるわ」と豪語しましたが、実際にビグ・ザムの量産化の際は欠陥が改善され、稼働時間も伸びる予定でした(講談社「総解説ガンダム辞典」より)。
とてつもない製造コストがかかるという別の問題はありますが、ドズルの「ビグ・ザム量産発言」は悔しまぎれのセリフではなかったのです。
●ガンダムF91(機動戦士ガンダムF91)
ガンダム作品の主人公機にも「ある欠陥」があったことをご存知でしょうか。その機体とは『機動戦士ガンダムF91』のなかで、主人公シーブック・アノーが搭乗した「ガンダムF91」です。
F91に搭載されたバイオセンサーがリミッター解除を行い、「最大稼働モード」に移行すると、機体の表面は高熱に覆われます。そして機体の冷却性能が限界に達すると装甲そのものから放熱が行われます。そのとき「MEPE(Metal Peel off Effect)」と呼ばれる現象が発生し、機体表面の塗料や金属粒子が剥離しました。
作中では、「鉄仮面」ことカロッゾ・ロナが乗るラフレシアとの戦闘中にF91のリミッターが解除され、とてつもない高速機動を見せました。そのとき、まるでF91が分身したかのような描写がありましたが、あれこそが「MEPE」による金属剥離効果が引き起こした現象だったのです。
つまり「MEPE」は、もともとF91が備えていた機能などではなく、ある意味機体の欠陥が引き起こした産物にすぎません。作中でカロッゾが「質量をもった残像だと言うのか」と困惑していましたが、実際に剥離した金属粒子に質量があるのだから当然だったというわけです。
ちなみに『機動戦士クロスボーン・ガンダム』に登場する量産型ガンダムF91はしっかり改良され、「MEPE」を起こすことなく限界稼働が可能になっています。


