『葬送のフリーレン』OP曲「晴る」は誰目線? タイトルに隠された粋な「意味」にも注目
詩的な表現が多用されているヨルシカの「晴る」は、複数のテーマを抱える『葬送のフリーレン』のオープニングテーマらしく、多様な解釈ができる名曲です。そこで曲名に隠されたキーワードをもとに、ひとつの解釈を立ててみました。「晴る」は誰をテーマにしているのでしょうか。
実力派アーティストによるオープニングテーマ

アニメ『葬送のフリーレン』では2クール目から、オープニングテーマがYOASOBIの「勇者」からヨルシカの「晴る」に変更されました。1クール目の「勇者」が明らかに勇者ヒンメルに向けたフリーレンの後悔や旅立ちの決意をテーマにしているのに対し、「晴る」は詩的な表現が多様されており幅広い解釈が可能です。
ヨルシカの「晴る」はいったい何をテーマにしているのでしょうか。この記事ではひとつの解釈として、曲名に隠された謎について考えてみました。
●2クール目のオープニングもヒンメルがテーマだった?
『葬送のフリーレン』では、キャラクター名を始めとする固有名詞の多くがドイツ語に由来します。フリーレン(frieren)は「凍る」、フェルン(fern)は「遠い」、シュタルクは(stark)「強い」、ヒンメルは空や天国を意味するHimmelから名付けられているようです。
そこでタイトルの「晴る」をドイツ語に翻訳してみました。すると「Blauer Himmel」となり「青空」を意味します。晴れているから青空と翻訳されたのでしょう。その「Blauer Himmel」を更に分解するとBlau(ブラウ)は青、Himmelは空や天国という意味です。つまり「晴る」には先ほど紹介した勇者ヒンメルの名前が隠されているのです。「晴る」もまた1期オープニングテーマの「勇者」と同じ人物を対象にしていると言って良いでしょう。
この「晴る」=「青空」=「ヒンメル」の仮説にもとづいて「晴る」の歌詞を解釈すると「勇者」とは少し違うテーマが浮かび上がってきます。1期の「勇者」が明らかに勇者ヒンメルに向けたフリーレンの気持ちを歌っているのに対し、2期の「晴る」はヒンメルのことを想っているフリーレンがテーマになっているように見えるのです。
特に重要と思われるのがオープニングテーマのカット構成です。「あなたの目はビイドロ、少しだけ晴るの匂いがした」という歌詞と共にフリーレンの瞳がアップになる演出がされており「あなた=フリーレン」と解釈できます。
歌詞で使われている「晴る」は「春」と韻を踏みつつ、時にヒンメルを表すトリプルミーニングと言って良いでしょう。複数の意味の重なりが詩的な表現を可能としているようです。





