ホワイトベース「最モテ女子」ミライさんをブライトさんはいつの間に口説いていたの?
立ちはだかるふたりの男 カムランとスレッガー

なお、『劇場版 機動戦士ガンダムII 哀・戦士編』では、「オデッサ作戦」の最中に苛立ちを隠せないブライトに対して、ミライが「イライラしないで」とたしなめ、ブライトが言い返すシーンがあり、まるで夫婦喧嘩のようです。この時点でたしなめても言い返しても崩れない関係性が築かれていることを示すシーンといえるでしょう。
ブライトのミライへの好意が明らかになるのが、第33話「コンスコン強襲」です。中立コロニーの「サイド6」に入港したホワイトベースを、ミライのかつての婚約者、「カムラン・ブルーム」が訪れました。このときブライトは、親しげに振る舞うミライとカムランの様子を見て、チラ見をしたりそっぽを向いたりと、感情が揺れ動いている人間特有のしぐさを見せています。
その後もホワイトベースきってのモテ女性であるミライは、カムランを振り切ると、今度は「スレッガー・ロウ」にアプローチされ、そしてそちらに惹かれていき、もちろんブライトもそのことに気付いていました。第36話「恐怖!機動ビグ・ザム」の序盤、スレッガー機が被弾して帰投した際には、ミライがスレッガーの元に駆けつけたがっているのを悟り「君の気持ちはわかっている。が、僕はいつまでも待っているよ」と、ブライトは愛を告白しつつミライを応援するという矛盾した、しかし人間としての強さを感じさせる言葉を伝えています。ブライトがミライを口説いた決定的な瞬間です。直後にスレッガーが戦死したことにより、ブライトとミライが結ばれるカタチは確定しました。
一年戦争後に結婚したブライトとミライは、冒頭でふれたようにハサウェイとチェーミンのふたりの子供をもうけました。しかしその後は、ブライトの仕事の都合上、一緒に暮らすのは難しい状況がずっと続きます。
富野由悠季監督による小説『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』にて、ブライトは、退役したらミライとふたりでレストランを開きたいと考えていました。しかし、ハサウェイがテロリストである「マフティー」として活動していた以上、安穏な暮らしは難しいでしょう。厳しい人生を共に生き抜いたふたりには、少しでも幸せな未来が待っていてほしいものです。
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(早川清一朗)


