【漫画】無愛想なアパートの大家さんが、幼い息子に見せた意外な顔 お別れまでの日々が泣ける
あるアパートに住み始めた夫婦。大家さんは気難しそうなおじいさんで、仲良くなれるか不安な妻でしたが、やがて夫婦に男の子・ハムソーくんが誕生すると、大家さんは笑うようになり……。もしゃもぅさんによる電子書籍『大家さんとハムソー』が発売されました。
大家さんと息子のかけがえのない日々が心温まる
あるアパートに住み始めた夫婦が大家さんにあいさつに行くと、にこりともしないおじいさんが出てきました。「ちょっと気難しそうかも……」と仲良くなれるか不安になった妻。その後もぶっきらぼうな態度の大家さんでしたが、思ったより悪い人ではなさそうで、苦手意識はなくなっていきました。やがて夫婦に男の子・ハムソーくんが誕生すると、大家さんは笑うようになり……。
もしゃもぅさん(@mosyamou)がSNSで連載していたマンガ『大家さんとハムソー』が電子書籍化され、2024年1月31日に発売されました。本作はもしゃもぅさん家族が約7年間住んだアパートでの実話をつづったエッセイマンガで、息子・ハムソーくんと大家さんの交流や、引っ越しによる大家さんとのお別れまでの様子が描かれています。SNSの読者からは「泣ける」「素敵な大家さん」「ハムソーと大家さんは相思相愛なんだね」「お別れは悲しい」などの声が寄せられました。
電子書籍『大家さんとハムソー』では連載本編に加え、引っ越し後に大家さんに会いに行った話や家族の話などの描き下ろしが多数収録されており、何気ないエピソードに心温まる1冊となっています。
作者のもしゃもぅさんに、お話を聞きました。
ーー『大家さんとハムソー』のマンガを描こうと思ったきっかけを教えて下さい。
大家さんのアパートでの最後の日があまりに印象的で、「すぐに描こう」と思い立ちました。ちょうど新連載を何にするか悩んでいた時期だったのでタイミングもよかったです。
ーーハムソーくんが生まれてからの大家さんの変化や、ハムソーくんとの交流が微笑ましかったです。マンガに描くうえで工夫なさったことなどはありますか?
『大家さんとハムソー』では実際にあったことをポンポン描いていった感じだったので、特に工夫などはしていません(笑)。しいて言えば、大家さんやハムソーが特に楽しそうだった、うれしそうだったエピソードを描くようにしていました。
ーー引っ越しが決まってから、大家さんとのお別れの日までの様子がとても切なかったです。このときのお気持ちを改めて教えて下さい。
本当に引っ越したくなかったです(笑)。騒音苦情さえなければもっともっと住んでいたかった。大家さんに引っ越すことを伝えることもつらかったですし、引っ越しを伝えてからも優しくして下さったのでよりさびしさが募りました。
ーー現在は大家さんとの交流はありますか? また、大家さんに伝えたいことがあればお願いします。
交流というほどではないですが、2024年は年賀状のやりとりをしました。ハムソーの写真を使った年賀状を送ったので喜んでいただけたようでした。大家さんに伝えたいことはただひとつ、ハムソーは今日も元気です……!
ーー電子書籍『大家さんとハムソー』には描き下ろしも多く収録されています。収録内容や書籍化にあたって力を入れたところなどについて教えて下さい。
ほっこりするようなお話を詰め、読んでいただいた方の心のリフレッシュになれるようにと思いを込めました。描き下ろしでは、今まで描いてきた世界観を壊さない日常感を大事に、思い出を振り返りながら描かせていただきました。
担当さんとたくさん話し合って、最初の形とはずいぶん違う形になり、最高の形で世に出せたと思っています。
ーー書籍『大家さんとハムソー』を読む方に向けて、メッセージをお願いします。
『大家さんとハムソー』は息子とアパートの大家さんとの大事な思い出がぎゅっと詰まったお話になっています。このお話にはお別れが待っていますが、悲しいだけのお別れではなく、きっと心が温まるラストになっているはずです。心を癒やしたい方や、ハートウォーミングなお話を読みたい方にはぜひお読みいただきたい1冊です! また、ご感想なども心よりお待ちしております!
●もしゃもぅさん 過去のインタビュー
(マグミクス編集部)