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混乱が深まる「マチ★アソビ」に何が起こった? 「唯一無二」だったイベントの今後に懸念

2009年から徳島県で開催されてきたアニメとゲームの総合イベント「マチ★アソビ」ですが、今後の開催が不透明な状況となっています。2018年には8万4千人が来場するほどの人気を博している「マチ★アソビ」に何が起こっているのか、イベント開催の経緯から絡めて説明します。

町と一体となったアニメ&ゲームイベント

徳島駅周辺で開催されてきたイベント「マチ★アソビ」のロゴ
徳島駅周辺で開催されてきたイベント「マチ★アソビ」のロゴ

 2009年から徳島県で開催されてきたアニメとゲームの総合イベント「マチ★アソビ」が、「2024年春の開催が困難」と報道され、アニメファンの間に波紋が広がっています。地方でのイベントにもかかわらず、2018年には8万4千人が来場するほど大きな人気を集めていました。「マチ★アソビ」に何が起こっているのか、イベント開催の経緯から絡めて説明します。

 街中を多くの来場者や著名なクリエイターに声優、コスプレイヤーが歩き回り、半田そうめんなどの徳島の名産品を食べてはイベントや出展物を見て回る。街とコンテンツ、参加者が一体となった光景を見ることができた、奇跡のようなイベントが「マチ★アソビ」です。

 2009年にスタートし、開催形式や時期を変えながら、5月と10月の年2回開催が定着してきました。新型コロナウイルスによる中断をはさみながらも、2023年に再開にこぎつけました。にもかかわらず、2024年5月の開催が不透明……と言うよりも、難しい状況となっています。

 もともと「マチ★アソビ」は『鬼滅の刃』や『空の境界(からのきょうかい)』、「Fate」シリーズなど、高品質なアニメを制作することで知られるアニメスタジオ「ufotable」の 徳島スタジオが企画・プロデュースし、徳島県が支援する形のイベントでした。特に秋の開催では徳島県の「アニメ映画祭実行委員会」が主催に入っており、民間企業と行政がタッグを組む形での運営が行われていたのです。

 しかしながら2023年に県知事が飯泉嘉門氏から後藤田正純氏へと交代してから状況に変化が起こります。イベント開催の方針が変更され、県が入札を行う形で運営企業を決めるという「委託事業」になると発表されたのです。

 当初は入札の準備が間に合わないので2024年の春には開催しないとされていましたが、2月20日に後藤田知事から「民間主導で開催して欲しい。まだまだ間に合うと思います」との発言があり、さらに21日には「春も事業者を募って準備を進める」と発表され、関係者や全国のアニメファンが困惑する事態を招いています。

 多くの企業やキャストが参加するイベントは準備や調整に時間がかかるため、2か月半の準備期間では、実質的に開催は不可能とみられています。さらに、知事からはゴールデンウイーク期間中に別のイベントで使用するはずの藍場浜公園を「貸し出す」との発言もあり、混乱が深まっている……というのが現在の状況です。

【画像】「えっ…? 行っときゃ良かった」これが過去「マチ★アソビ」に出展したアニメ・ゲームです(6枚)

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