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「可愛い見た目は全部フリ」「全方位的にアウト」 危険な「R指定」アニメ映画

アニメ映画のなかには、かわいらしいキャラが登場する作品もありますが、、見た目だけで判断して視聴したら、「グロ描写満載」「鬱展開」という内容だったことはありませんか? 今回は、かわいい見た目とギャップがある、危険な「R指定アニメ映画」を振り返りましょう。

アメリカ発の下品すぎるコメディアニメ映画

 最近ではアニメ映画とひと口にいっても、さまざまなタイプの作品があります。子供を対象にしたハートフルな作品や、大人向けのシリアスなものなど多岐にわたりますが、なかにはかわいらしいキャラが登場するにもかかわらず、「R15、18指定」に区分されている作品も存在します。今回は、「かわいい見た目とギャップがある危険なR指定アニメ映画」を振り返りましょう。

●『ソーセージ・パーティー』

食材たちが主人公の映画『ソーセージ・パーティー』のキャラクター集合のビジュアル (C)2016 CTMG, Inc. All Rights Reserved.
食材たちが主人公の映画『ソーセージ・パーティー』のキャラクター集合のビジュアル (C)2016 CTMG, Inc. All Rights Reserved.

 全世界興行収入1億ドル突破の大ヒットを記録したアメリカのCGアニメ『ソーセージ・パーティー』は、2016年に日本に上陸した際、その過激で下品な内容によって、公式サイトで「お子様は絶対に観ちゃダメ!」と書かれているように「R15+」で公開されました。

 同作の主要キャラは、商品として購入されて旅立つことを夢見ていたソーセージやパンといった食材たちです。しかし、自分たちは人間に食べられて死ぬ運命にあることを知り、決死の抵抗をしかけます。登場する意思を持った食材たちは、アメリカのアニメーションならではのコミカルでポップな見た目ですが、作中で披露されるのはゴア、下ネタ、社会風刺といった不謹慎な描写ばかりです。

 たとえば調理のために食材が加工される際はソースや汁が飛び散ってスプラッター描写のようになったり、ソーセージとパンを合体してホットドッグになる場面を性的に描いたりと、子供には見せられない場面がいくつも登場します。

 悪ふざけが過ぎる同作に対し、ネット上では「最初だけ見れば『トイ・ストーリー』に近い雰囲気だけど、途中から下ネタ、グロのオンパレードでギャップが激しすぎる」などのレビューが数多く出ており、やはり見た目からは想像できない下品な作風に驚いた人は多いようです。しかし、好きな人にはたまらないブラックユーモアにあふれた『ソーセージ・パーティー』は、少ない上映館ながら話題を呼び、日本でもヒットしました。

●『サウスパーク 無修正映画版』

 過激なアメリカのアニメ作品といえば、『サウスパーク』を思い浮かべる人も少なくないでしょう。コロラドのサウスパークという町に住む4人組の小学生を中心としたコメディアニメで、シーズン26まで続いている人気作です。

 特徴はストップモーションの切り絵のようなキャラたちが繰り出すブラックジョークの数々で、その下品な世界観をたっぷり詰め込んだアニメ映画が、2000年に日本で公開された『サウスパーク 無修正映画版』でした。映画のあらすじも悪ふざけが過ぎており、内容は「カナダのオナラ芸人テレンス&フィリップによるふざけた映画をきっかけに、アメリカとカナダの全面戦争が始まる」というもので、もちろんR15指定です。

 小学生4人組のスタン、カイル、ケニー、カートマンはテレンス&フィリップの映画「燃えよ コウモン」を見た影響で汚い言葉を使うようになり、作中では小学生の会話で「ビッチ!」「タマしゃぶりのアンクルファッカー」などのワードが飛び交います。ほかにも「ユダ公にはやらない」という差別的な発言が多いだけでなく、サダム・フセインが登場、地獄でヒトラーとガンジーが一緒に登場するなど、不謹慎な政治的なネタも遠慮なく描かれていました。

 根強い支持を受ける同作には「日本じゃ考えられないほど下品で、躊躇ない政治ネタに圧倒された」「大人たちの暴走が笑えるけど怖い」「ウィノナ・ライダーの○○は一生忘れない」とさまざまなレビューがあがっていました。

【画像】え…っ? 『ソーセージ・パーティー』はポスターだけで保護者怒りそう? これが「R指定アニメ映画」です(7枚)

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