「可愛い見た目は全部フリ」「全方位的にアウト」 危険な「R指定」アニメ映画
愛くるしいキャラなのにグロ、ゴア、エロ描写
●『メイドインアビス 深き魂の黎明』

日本の過激アニメ映画では、『メイドインアビス』(原作:つくしあきひと)の劇場版『メイドインアビス 深き魂の黎明』は見過ごせません。
「人類最後の秘境」と呼ばれる巨大な縦穴「アビス」に挑む少年少女を描いたTVアニメシリーズが人気を博し、第1期の続編として2020年に劇場公開されたのが『深き魂の黎明』です。アニメシリーズに引き続き登場する、探窟家を志す少女のリコや人間そっくりなロボットのレグ、毛に覆われた元人間のナナチは子どものようなかわいらしい見た目で、初見であれば「痛々しいシーン」が続出する作品とは思わないでしょう。
過激なグロ、ゴア、エロ描写が特徴的で、たとえばアビスの下層に降りれば降りるほど「アビスの呪い」が強くなり、身体への負荷がかかるという設定によって、「全身の穴から血が噴き出す」「人の姿を保てなくなる」という描写が登場します。さらに、悪役のボンドルドが開発した「アビスの呪い」を肩代わりさせる装備「カートリッジ」の中身は、生きたまま解体された子供だったという衝撃的な事実も描かれます。
ちなみに、当初は「PG12」と告知されていたのですが、公開直前にレイティングがR15+に引き上げられました。X(旧、Twitter)の公式アカウントでは、「映画倫理機構さんから【R15+】のプレゼントをいただきました」「こちらが思っていたより、ずっと負荷がかかってしまったようです」とのコメントが出されています。
さらに、そのコメント直後に、原作者のつくし先生も自身のXで、レイティングが引き上げられた理由であるボンドルドに対して「おのれボンドルド!」と恨みをぶつけた投稿をしていました。
(LUIS FIELD)