『Zガンダム』結末違うTV版と劇場版 『新訳Z』から『逆襲のシャア』にどうつなぐ?
『ZZ』の物語も矛盾なく「新訳」できる?

このように考えれば、シャア個人に関する「矛盾」は解消できるようには思うのですが、これだとTV版『機動戦士ガンダムZZ』のストーリーは成り立たなくなります。というのも『ZZ』は、アクシズが「ネオ・ジオン」を名乗り、グリプス戦役で疲弊しきったエゥーゴに戦いを挑む物語だからです。『Z』最終決戦で中破した機動巡洋艦「アーガマ」が、スペースコロニー「シャングリラ」に入港し、そこで現地の少年であるジュドーらが、「Zガンダム」を盗もうとしたことをきっかけにエゥーゴへ参加しなければ『ZZ』にはなりません。
前述のストーリーラインに『ZZ』を組み込めるでしょうか。ちょっと苦しいですが、方法はあるように思います。例えば以下のようなものです。
「クワトロ(シャア)は『新訳Z』の最終決戦で負傷し、療養していた。アーガマも最終決戦で深く傷つき、損傷していたため、シャングリラに入港する。そこで現地の少年ジュドーとその仲間が、アーガマからZガンダムを盗もうとする。
なおシャングリラには、同じく最終決戦で損傷したアクシズの巡洋艦『エンドラ』も入港しており、その司令官であるマシュマーは物資調達や人員補充を試みる。その中でジュドーの妹『リィナ』も誘拐される。それに反発したジュドーらはエゥーゴに参加する。
ジュドーたちが戦力になることを確認したカミーユは、療養のためにファとアーガマを降りる。そのころ負傷が癒えたシャアは、エゥーゴ内のシンパの協力を得て地球に留学中のミネバを誘拐し、ネオ・ジオン掌握に動く。
シャアについた一部のエゥーゴや、シャアに扇動されたグレミー軍と、ハマーンのネオ・ジオンは戦闘を開始し、シャングリラなども戦闘に巻き込まれる。
ブライトは戦争を始めたシャアを止めるために、『ネェル・アーガマ』を降りて交渉に向かうが失敗。ジュドーらは不条理な理想のために戦争をする大人たちを止めるために、『ネェル・アーガマ』を乗っ取り、『戦争を産み出す意志』であるところのハマーンを倒そうとする。
アナハイムはコントロール不能になったシャアや、地球連邦に戻ってしまったエゥーゴ連邦派ではなく、ジュドーたちを支援することで、コントロールできる戦力を維持する。そのために、少数精鋭のガンダム・チームを作る。
ジュドーのZZガンダムが戦闘に介入し、ハマーンのキュベレイを撃墜することで、地球圏での戦闘は集結する。戦争を終わらせたジュドーは、これ以上大人たちに利用されないために、ルーと木星に旅立つ」
『逆襲のシャア』との矛盾を無くすなら、こんなストーリーラインでしょうか。
もっといい案が多数ありそうですが、『ZZ』好きな筆者としては、この作品をなかったことにせず、どんな形であれ、いつか『新訳ZZ』として再構築してほしいものです。
(安藤昌季)

