「顔隠れてもカリスマ」「面影消えた?」 イケメン俳優が演じたマンガ実写版の強烈悪役
マンガやアニメに登場する悪役キャラは、どの作品でも残虐な一面を持ったキャラの場合が多いです。敵ながら絶大な人気を誇るキャラも多く、そんな悪役を担当する俳優はかなりのプレッシャーを受けることでしょう。
特殊メイクもすごすぎ!名悪役を演じた俳優たち
マンガやアニメの実写化作品で、強烈な悪役たちをイケメン俳優が演じることは珍しくありません。素顔を隠す殺人鬼や、人間離れしたビジュアルになった姿で悪役を演じ評判を呼んだ俳優を振り返ります。
●『ミュージアム』妻夫木聡
「週刊ヤングマガジン」にて2013年から2014年まで連載された『ミュージアム』は、主演を小栗旬さんが務め、2016年に実写映画化されています。本作は、主人公の刑事「沢村久志」と、雨の日だけに現れる猟奇殺人鬼「カエル男」の激しい攻防を描く、サイコスリラー作品です。
カエル男は、自分の出生体重分の肉を身体から削ぎ落とす「母の痛みを知りましょうの刑」や、口に何本もの釘を刺して殺す「針千本飲ますの刑」など、残忍な手口で被害者を殺害し、沢村にも恐ろしい罠を仕掛けます。そんなカエル男を演じたのは、妻夫木聡さんでした。
カエルのマスクを常につけているキャラのため、物語の中盤で素顔が出て驚いた人も多いのではないでしょうか。公開1か月前のジャパンプレミアで配役が明かされ、衝撃を呼びました。
爽やかなイメージの大きい妻夫木さんは、特殊メイクで日光によりただれた皮膚のスキンヘッド姿へ変身し、非道な方法で人を殺めるサイコパスな殺人鬼を演じました。
また、意外と肉体派なカエル男を演じるために、妻夫木さんは約4か月に渡って週3でジムに通って肉体を鍛え上げたそうで、カエル男の不気味な風貌とムキムキな肉体のバランスにも注目です。
視聴者のなかには外見が違いすぎて妻夫木さんと気付かない人も多かったようで「ちゃんと見ないとブッキーと認識できなかった」「面影がないのと、殺人を楽しんでいる感じが本当に恐怖を感じた」といった声が出ていました。
●『幽☆遊☆白書』綾野剛
「週刊少年ジャンプ」にて連載されていた人気マンガ『幽☆遊☆白書』(原作:冨樫義博)は、2023年12月からNetflixで実写版ドラマが配信されています。全5話の短いドラマシリーズで原作から端折られた部分も多いですが、ハイクオリティな映像技術やアクションシーンで話題になりました。
そんな実写版『幽白』では、主人公「浦飯幽助」役に若手実力派の北村匠海さん、「蔵馬」役に志尊淳さん、「飛影」役に本郷奏多さんなど数々のイケメン俳優が出演しています。なかでも、ラスボスとして立ちはだかる元人間の妖怪「戸愚呂兄弟」を演じた滝藤賢一さん、綾野剛さんは、原作ファンからも「ハマり役」と好評の声があがりました。
特に戸愚呂弟役の綾野さんは、自身の筋肉量を増強することで身体能力や妖気を強化した「筋肉操作」を武器とする人気の敵キャラを見事に演じています。幽助との戦闘シーンでは、相手の力量によって筋肉量をコントロールして戦うアクションシーンを演じるため、3か月で10キロ増量した美しい筋骨隆々な身体を披露しています。
また再現が難しそうと心配されていた戸愚呂弟の「100%」状態は、最新VFX技術によって再現されました。視聴者からは「戸愚呂弟の完成度が高すぎてビックリした」「圧倒的強者感がぴったり」「人間だった時代の悲劇をしっかり描写してたことも込みで綾野さんがハマってたと思う」と、称賛を受けています。