「創刊50周年記念 花とゆめ展」に少年マンガ好きが行ったら? 「パーティー会場」で得た新鮮な驚き
仕事場再現や名シーンまとめコーナーも

展示物はイラスト関係だけではありません。漫画家の「福山リョウコ」先生と「草凪みずほ」先生の作業環境が再現された一角も非常に興味深いです。デジタル化された環境で創作する福山先生に対し、アナログ環境の草凪先生という対比からは、マンガ制作環境の変化や幅広さが実感できます。
またデスクまわりの小物類などもファンなら気になるところでしょう。草凪先生のデスクの脇に先生お気に入りと思われるお菓子がそっと置かれているなど、細部までじっくり鑑賞する楽しみがあります。
レジェンド作品の名場面まとめコーナーやラフ画だけを集めたデスク、「花とゆめ」作品のメディアミックスの歴史なども必見です。『ガラスの仮面』で主人公「マヤ」が役に入り切って「おらぁトキだ!」と泥まんじゅうを口にするシーンや、マヤの才能を見抜いた月影先生が「恐ろしい子」と高笑いするシーン、『スケバン刑事』の「麻宮サキ」がヨーヨーをかざして名乗るシーンなど見どころ満載です。
●オチ担当? 出口に黄金のパタリロ像

王宮的な内装で統一された展示会場ですが、その最後には黄金のパタリロ像が鎮座しており、おみくじが楽しめます。もしかしたらこの会場はパタリロが治めるマリネラ王国のお城、というコンセプトだったのかもしれません。そしてここだけ何故か「クックロビン音頭」が流れており、妙な脱力感があります。「花とゆめ」を代表するギャグマンガの主人公として最後のオチを担当したのかもしれません。
ブースを出たら物販コーナーとコラボカフェにも注目です。ここでしか手に入れられない図録やグッズ類、コラボメニューのおまけがあります。
「創刊50周年記念 花とゆめ展」は2024年5月24日(金)から6月30日(日)まで東京シティビュー(六本木ヒルズ森タワー52階)にて開催中です。貴族のパーティー会場のように華やかな展示会に足を運んでみてはいかがでしょうか。
時代を彩った数々の名作の生原画から印刷では伝わらない芸術作品としての迫力が感じられるでしょう。
※記事の一部を修正しました(2024年5月24日)
(レトロ@長谷部 耕平)




