休載が続く『NANA』 2025年に入ってからの動きは? 今も「終わるまで死ねない」の声
同じ名前なのに正反対の性格をした「ナナ」と「奈々」が織りなす人間ドラマ『NANA』は、少女マンガ家の矢沢あい先生の代表作として知られています。2009年から連載を休止している本作の物語が完結する日はやってくるのでしょうか。
社会現象も巻き起こした少女マンガの名作

マンガ『NANA』(作:矢沢あい)は、音楽界での成功を夢見る「大崎ナナ」と恋多き「小松奈々(通称ハチ)」という正反対の女性が出会い、周囲の人びととも影響し合って友情を深めていく恋愛群像劇です。2005年には中島美嘉さん、宮崎あおいさんのダブル主演で実写映画化され、大ヒットしました。
作中でナナが愛用するファッションブランド「ヴィヴィアン・ウエストウッド」が人気を博するなど、社会現象を巻き起こした作品でもあります。そのような本作は、作者の矢沢先生の急病のため2009年から休載が続いています。
休載直前までは、どのようなエピソードが描かれていたのでしょうか。
現時点における最新刊となるコミックス21巻では、ナナの婚約者である「本城蓮(レン)」が事故によって死亡し、登場人物たちが悲しみに暮れる様子が描かれました。同巻の最終エピソードでは、数年後の奈々たちがレンを悼んで集まっており、そこには、奈々の娘である「皐(サツキ)」の姿もありました。
同話は、奈々の「レンがいなくなってから あたし達が目指していた未来は全て白紙になった」「あたしは今もそこに何も描けずにいるの」「ナナがいないとはじまらないの」というモノローグで終り、重要人物であるレンの死、そしてナナの行方不明など、物語は謎が多く残されたまま中断されています。
また、作中の大きな出来事のひとつである奈々の妊娠についても、お腹の子の父親が、当時奈々と恋愛関係のような状態だった「一ノ瀬巧(タクミ)」なのか、奈々が一時期付き合っていた「寺島伸夫(ノブ)」なのか、明らかになっていません。このように、『NANA』にはまだまだ多くの伏線が残されており、多くの読者が伏線の回収を期待している状態です。
2025年に入ってからの動きは?
最近では、2025年7月中旬に、ファッションブランド「UNIQLO(ユニクロ)」とのコラボで、『NANA』や矢沢先生の初期の代表作『天使なんかじゃない』などの描き下ろしイラストTシャツが発売されると発表されました。2025年は矢沢先生のデビュー40周年ということもあり、このニュースに多くのファンから喜びの声があがっているほか、「連載の再開を待っています」「『NANA』を読み終えるまでは死ねない」など、休載から16年が経ったいまも連載再開を期待する声が絶えません。
近年の矢沢先生関連のイベントとしては、2022年から23年にかけて、展覧会『ALL TIME BEST 矢沢あい展』が全国各地で開催されました。同展覧会について日本テレビから取材を受けた矢沢先生は、今後の活動について「体調管理しつつ、少しずつでもまた作品を描いていけたら」と考えを明かしています。もちろん先生の体調が第一ではありますが、いつか『NANA』の続きが読める日が来るのを願ってやみません。
(LUIS FIELD)


