「ガンダム」シリーズの「もうちょっとで主人公機に勝てた」MSとパイロットとその敗因
「ヴァル・ヴァロ」の敗因は「横やり」…?

●無双アムロ・レイを追い込んだ名機「ビグロ」
主人公を追い詰めるのは、いわゆるラスボスだけではありません。
『機動戦士ガンダム』の「アムロ・レイ」は、「黒い三連星」や「ハモン」の特攻、「マ・クベ」の駆る「アッザム」などにも九死に一生を得る戦いをしています。なかでも、あと一歩まで追い詰めたといえるのは、宇宙で戦ったジオン軍パイロット「トクワン」の操るモビルアーマー「ビグロ」ではないでしょうか。
まずビグロは、アムロの「Gスカイ」とともに出撃した、「セイラ・マス」の「Gブルイージー」を、得意の運動性と機動性をいかし、クローで捕縛します。しかしなぜかビグロはGブルに攻撃を加えず、宇宙空間に放り投げました。
その後、ビグロはガンダムに換装したアムロと戦闘に入り、やはりここでも機動力で翻弄します。そして、ガンダム最大のピンチが訪れました。
ビグロと交錯したガンダムは、その機体にとりつくと、高速移動のGに耐えられずアムロは気を失ってしまいます。
完全に無力化したガンダムをビグロはクローでつかみ、メガ粒子砲門を開き、勝利確定かと思われましたが、クローの衝撃で目を覚ましたアムロは瞬時にメガ粒子砲をかわし、その砲門にビームライフルをぶち込み、逆転勝利を収めます。
ビグロの敗因は、やはりGブルを解放したことにあると思われます。ここで決定的なダメージを与えておけば、アムロはガンダムへの換装ができず、ビグロとトクワンは勝利をつかむことができたかもしれません。
●一騎打ちのはずが……「ヴァル・ヴァロ」
『機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY』では、「ケリィ・レズナー」の「ヴァル・ヴァロ」が、「コウ・ウラキ」の「ガンダムGP01Fb」(以下フルバーニアン)を、勝利目前まで追い詰めました。
一騎打ちを望んだケリィのヴァル・ヴァロは、フルバーニアンをスピードで翻弄し、「プラズマリーダー」でその動きを封じ、勝負あり、と思われました。
しかし「チャック・キース」が搭乗する「ジム・キャノンII」が現れ、プラズマリーダーを破壊します。さらに、男の決闘に「ニナ・パープルトン」が介入してきました。
そのように横やりが入るものの、ヴァル・ヴァロに2度目のチャンスがおとずれます。「クローアーム」でフルバーニアンを捕らえ、再び動きを封じたのです。ところがフルバーニアンは機体を分離させるファインプレーで逃れ、ビームサーベルで機体を突かれたヴァル・ヴァロは敗北してしまいました。
モビルスーツ戦で「一騎打ち」を望むというのも問題がありますが、キースやニナが水をさしたのが敗因となったのではないでしょうか。ここでもニナか……。
(南城与右衛門)








