悲惨な最期のヒロインといえば誰?「粉々に砕け散る」「生首がトラウマ」
マンガやアニメ作品のヒロインは、最終的に主人公、あるいは主要キャラとの恋が成就するという展開が王道のなか、あっさりと死を迎えることもあります。その最期が悲惨な死であった女性キャラもいるため、記憶に残っている方も多いかもしれません。
頑張った先に待っていたのは「死」だったヒロインたち
数あるアニメやマンガ作品には、物語に欠かせない重要キャラ、あるいはモブ役ながら、大きなインパクトを残したキャラなど、さまざまなヒロインが描かれてきました。なかには、余りにも容赦がない、悲惨な死に方を迎えたヒロインがいました。そういったヒロインたちは、後味の悪い最期が描かれたために、主要キャラに劣らぬほどの強い印象を植えつけたようです。
悲惨な最期を迎えたヒロインといえば、マンガ『DEATH NOTE(デスノート)』(原作:大場つぐみ/作画:小畑健)に登場した「高田清美」の存在が思い出されます。
『DEATH NOTE』は、名前と死因を書けば、その書かれた通りのことが起こる死神のノート「デスノート」を拾った主人公「夜神月」が「キラ」と名乗り、世界中の犯罪者を裁くという使命によって次第に暴走していく姿が描かれた作品です。キラを止めるために、世界最高の探偵「L」、後継者の「ニア」「メロ」が奔走し、高度な頭脳戦がくり広げられます。
物語序盤、高田清美は大学生だった月の交際相手として描かれ、大学卒業後はアナウンサーになるものの、警察庁の情報通信局の情報管理課に入庁した月に再会して、彼に利用される運命をたどります。
月に想いを寄せていた高田は、メロに誘拐されるもデスノートの切れ端にメロの本名を書き、メロを消すことに成功しました。しかし、高田をただの駒だと思っていた月は、デスノートに彼女の名前を書いて、焼死させるのです。月に散々振り回されたあげく、生きたまま焼かれて死を迎えるという、あまりにも報われない末路でした。
アニメ作品では『ギルティクラウン』の「校条祭(めんじょう はれ)」も、悲惨な死を迎えたヒロインでしょう。同作の舞台は突如発生した「アポカリプスウィルス」によって無政府状態となり、GHQに統治されている日本です。高校生の主人公「桜満集」は、GHQから日本の解放を望むレジスタンス組織「葬儀社」と関わって運命が変わっていきます。
また、集の右手には「王の刻印」という印が現れ、その印によって集は人の身体から「ヴォイド」と呼ばれる物質を引き出すことが可能で、引き出された人間は特殊な能力を発揮するようになるのです。また、集と同級生である祭のヴォイドは「包帯」というもので、巻きつけた対象物を再生させることができます。
祭は政府が「封鎖された東京に生存者はいない」と発表したことで、東京に生き残った者を虐殺する「レッドライン」の攻撃を受けるも、集がかばって、何とか一命は取り留めました。しかし、集は瀕死の重体となり、祭は腹部から血を流してボロボロになりながらも、自身の能力で集を再生させます。そして、再生が完了した頃には、祭は息絶えていました。
ヴォイドが破壊された者は、「キャンサー化」といって体表面に金属質の結晶が発現する症状が出る設定で、祭は死後、キャンサー化して粉々に砕けて跡形もなくなります。祭が消える光景を見て絶句する集の姿も、より悲惨さを際立てていました。